オーストラリア代表DFルーカス・ニール(31歳)がエヴァトンに移籍した。

ウェストハムからの契約延長の申し出を断り、フリーエージェントになって移籍先を探していたニールは、17日にグディソンパークでメディカルチェックに合格、1年契約を結んだ。代表チームメートのティム・ケイヒルとクラブでも一緒にプレーすることになる。

ニールにはアトレティコ・マドリー、ガラタサライ、サンダーランドなどが興味を示していたが、いずれとも契約には至らなかった。ところが、日曜日のフラム戦で主将のフィル・ネヴィルが負傷離脱となったことで、守備陣の不足に悩むデイヴィッド・モイーズ監督がオーストラリア代表主将に目を付けた。

ネヴィルは3カ月の離脱、そしてセンターバックのレギュラー、フィル・ジャギエルカは11月まで欠場。さらに、ジョレオン・レスコットの代わりに獲得したヨン・ハイティンハは1月まで欧州の大会には出られない。ニールもヨーロッパリーグではプレーできないが、4バックの層を厚くするにはもってこいの存在だ。

モイーズ監督は、「この夏に5人の選手を失い、今後はフィル・ネヴィルまでだ。これで6人となる。しかし、補強したのは3人だけ。これでは難しい状況になるのは当然だが、なんとか乗り切っていきたい」と話した。