「睡眠中に食事」で60キロ増加、ダイエットしても20年間太り続けた女性。
多くの女性は、わずかな体重の増加でも気になるもの。運動や食事に関する様々なダイエット法はメディアを通じて紹介されているが、まず注意するのは、自分のカロリー摂取量をコントロールすることだろう。米国のある女性は、20年以上前からダイエットを開始したが、1日の摂取カロリーを1200キロカロリーに抑えていたにもかかわらず体重が60キロ近く増え、思い悩んでいた。
この女性は米ミズーリ州在住のアンナ・ライアンさん、42歳。英誌クローザーによると、ライアンさんはダイエットせずに身長約162センチ、体重約63.5キロ(BMI値24)の標準体型ギリギリを維持していたが、20代前半から急激に太り始め、20代後半には約89キロまで体重が増加した。30代前半になっても体重増のペースは衰えず、2か月で約19キロ増えたこともあったという。
さすがに危機感を覚えたライアンさんは、1日の摂取カロリーを1200キロカロリーに制限。これは米政府が推奨する成人女性の摂取カロリー(2000キロカロリー/日)を大幅に下回るものだったが、それでも体重は減るどころか増え続けていった。
食事制限をしても太っていく原因を全くつかめないまま約20年が経過したが、2007年になってライアンさんは奇妙な出来事に気づいた。目覚めるとベッドにビスケットの屑が散乱していたのだ。さらに、台所は“爆弾で攻撃されたよう”に散らかっていたことから、睡眠中に自分が食べたことを疑い始めた。実は、ライアンさんは幼少時、睡眠中に歩行してる姿を親に2度ほど目撃されたことがあったのだとか。
すぐに専門家に検査を依頼した結果、ライアンさんは睡眠関連摂食障害(SRED)と診断された。家にカメラを設置して夜中の行動を調べると、チョコレートやホールのクリームケーキを口に詰め込む姿が写っており、時には自身の好物ではないピーナツバターすらも、1箱平らげるありさま。1日1200キロカロリーに抑えていたはずのライアンさんは、夜中だけで1日2000キロカロリーほどを摂取していた。この行動は、夫も気づいていなかったそうだ。
SERDは就眠後1時間以内に過食を始める疾患で、食事はたいてい高カロリー食。中には料理までする患者もいるが、行動中の記憶は一切ない。ライアンさんも睡眠中の食事を全く覚えておらず、起床時に顔や首に油がはねたような火傷を負っていたこともあったという。
昨年から薬による治療を行い、一時は体重も約19キロ減少したそうだが、現在はその効果が薄れ、体重も約120キロに逆戻り。さらに、糖尿病と高血圧の診断まで下された。再び不安を募らせているライアンさんは「人はこの障害を信じないし、おかしなことと思っている。私にとっては悪夢が続いてるの」と途方に暮れている。
クローザー誌のコメント欄には「本当に気の毒な女性だ」「悲しい物語」と同情する意見が並び、「早く新薬が開発されて彼女が良くなることを祈る」とライアンさんの身を案じる声も。また、同様の話題を伝えた英紙デイリー・メールのコメント欄には、「私も子供の時、ストレスを抱えて夢遊病に悩まされていた」との体験談も寄せられている。
この女性は米ミズーリ州在住のアンナ・ライアンさん、42歳。英誌クローザーによると、ライアンさんはダイエットせずに身長約162センチ、体重約63.5キロ(BMI値24)の標準体型ギリギリを維持していたが、20代前半から急激に太り始め、20代後半には約89キロまで体重が増加した。30代前半になっても体重増のペースは衰えず、2か月で約19キロ増えたこともあったという。
食事制限をしても太っていく原因を全くつかめないまま約20年が経過したが、2007年になってライアンさんは奇妙な出来事に気づいた。目覚めるとベッドにビスケットの屑が散乱していたのだ。さらに、台所は“爆弾で攻撃されたよう”に散らかっていたことから、睡眠中に自分が食べたことを疑い始めた。実は、ライアンさんは幼少時、睡眠中に歩行してる姿を親に2度ほど目撃されたことがあったのだとか。
すぐに専門家に検査を依頼した結果、ライアンさんは睡眠関連摂食障害(SRED)と診断された。家にカメラを設置して夜中の行動を調べると、チョコレートやホールのクリームケーキを口に詰め込む姿が写っており、時には自身の好物ではないピーナツバターすらも、1箱平らげるありさま。1日1200キロカロリーに抑えていたはずのライアンさんは、夜中だけで1日2000キロカロリーほどを摂取していた。この行動は、夫も気づいていなかったそうだ。
SERDは就眠後1時間以内に過食を始める疾患で、食事はたいてい高カロリー食。中には料理までする患者もいるが、行動中の記憶は一切ない。ライアンさんも睡眠中の食事を全く覚えておらず、起床時に顔や首に油がはねたような火傷を負っていたこともあったという。
昨年から薬による治療を行い、一時は体重も約19キロ減少したそうだが、現在はその効果が薄れ、体重も約120キロに逆戻り。さらに、糖尿病と高血圧の診断まで下された。再び不安を募らせているライアンさんは「人はこの障害を信じないし、おかしなことと思っている。私にとっては悪夢が続いてるの」と途方に暮れている。
クローザー誌のコメント欄には「本当に気の毒な女性だ」「悲しい物語」と同情する意見が並び、「早く新薬が開発されて彼女が良くなることを祈る」とライアンさんの身を案じる声も。また、同様の話題を伝えた英紙デイリー・メールのコメント欄には、「私も子供の時、ストレスを抱えて夢遊病に悩まされていた」との体験談も寄せられている。