毎週土曜・日曜23時55分から放送中の日本テレビ系列・人気スポーツ番組「SPORTS うるぐす」に、元日本サッカー協会会長・川淵三郎氏が生出演した。

先日、約6年間に渡って職務を全うした日本サッカー協会会長を勇退、名誉会長となった川淵氏。同番組内では、川淵氏のキャリアを振り返り、いくつかの質問がなされた。一番の思い出を聞かれ、ドイツW杯直後の「オシム就任ポロリ発言」を選んだ川淵氏は、「Jリーグ成功の秘訣?」を問われると、迷わず「地域密着」をあげる。

また、日本サッカー協会会長就任後、ジーコ、オシム、岡田と、3人の日本代表監督を招聘した川淵氏は、ジーコ招聘時の秘話を告白。日韓W杯終了後、国内にジーコ待望論があがっていたため、ダメもとで「一応ジーコにも当たっておけ」と交渉担当に伝えたところ、「トルコに負けたことに激怒したジーコが引き受けてくれてビックリした」と予期せぬ監督快諾であったことを明かした。

更に、番組の後半では、ジーコが番組の直撃インタビューに登場。「日本は世界との差はものすごくある」と語り、日本の問題点に「基礎面での練習が不足している。体格的にも欧州やアフリカに比べると差がある。欧州のように基礎技術や筋力をクラブチームで鍛えなければならない」と体格差や育成面を指摘。最後には、「日本代表チームのユニフォームの威厳を守ってほしい」とエールを送った。

ジーコの指摘に対し、川淵氏は「時間がかかるが子供たちからやっている」と話すに留め、また、自身の今後については「アジアサッカーのレベルアップと日本全国の芝生化」をあげていた。