Perfume(撮影:野原誠治)

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 今月16日に発表したニューシングル「Baby cruising Love / マカロニ」が、1月15日付のオリコン・デイリーランキングで初登場3位を記録したPerfume。昨年は7月に代官山UNIT、11月に恵比寿リキッドルーム、大晦日には国内最大のライブハウスZepp Tokyoでカウントダウンと、ワンマンライブのチケットは全て完売。アイドルユニットとしては異例となる、巨大ロックフェス「SUMMER SONIC」と「COUNTDOWN JAPAN07★08」への出演も果たした。自らを取り巻く環境が激変していく中、その渦中にいる彼女たちに再びロングインタビューを敢行した。

――大晦日の「Perfume まさかのカウントダウン!?〜リ○ッドルーム あの夜をもう一度 in Zepp Tokyo〜」のVJコーナーで映像記録が映し出されていたように、2007年はPerfumeにとって激動の一年でしたね。

のっち:ライブをするにしても、ライブハウスがどんどん大きくなっていったり、取材が増えたり、歌番組とかテレビに出させて頂けるようになって、もう全てが変わりましたね。

――今回の「Baby cruising Love / マカロニ」は、前作「SEVENTH HEAVEN」のようなピアノの音色や、この季節に切なく響く、可愛いというより大人なPerfumeの印象を受けましたが、中田ヤスタカさん(capsule)からはどのような感じで最初に曲を渡されるんですか?

のっち:歌詞と音だけもらって家で聴いたり、中田さんのスタジオでその場で聴いて覚えたり、色々なパターンがありますね。今回は、こしじまさん(capsule)の声入りのCDをもらって、家で覚えました。

――こしじまさんがPerfumeのデモを歌うのは、よくあることなんですか?

あ〜ちゃん:レアです!

のっち:今回初めて。

かしゆか:なんかもうcapsuleさんの曲だな、みたいな感じで。今までずっと中田さんに頂く音は全部ガイドメロディで、キーボードの電子音みたいなものだけだったので、こしじまさんの声だし、「どうしたんだろう!?」って思いました(笑)。

のっち:前に一回、中田さんが歌っているヤツがあったよね。

かしゆか:あれもビックリしたよね。

のっち:アルバム「Perfume〜Complete Best〜」の1曲目に入っている「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」は、中田さんが自分の声を全然違う人の声みたいに加工して歌っているのを聴いて、覚えました。

――今回、「Baby cruising Love / マカロニ」のデモ音源を聴いた時の第一印象は覚えていますか?

のっち:「恋の運命は 愛の証明は〜♪」って、結構覚えやすい感じの曲だったので、すごくキャッチーだなと思いました。

かしゆか:「ポリリズム」の雰囲気を壊さずに、もっとガツガツのテクノが来て、より一層「テクノですよ!」というのをアピールしていくと思ったら、すごくミディアムな、ラブソング的な意味にも捉えられるような曲が来て。衣装も、プロモーションビデオも、歌詞も全部甘い感じにしてあって。Perfumeがそんなにストレートに全部甘くするのは、すごく珍しいので、意外でしたね。「えっ!これで本当にいいのかな?」みたいな。「ポリリズム」で世の中の人にたくさん知って頂けるようになったので、次がこんなミディアムな曲というのがすごく心配ですね。

――し、心配ですか…?

かしゆか:「ポリリズム」は勢いがあるので、皆さん多分「この人達はこういう曲を歌うんだ」と思っていると思うんですよ。それで次の曲で「あぁ、この間のPerfume」って聴いたら、「なんか曲調が全然違うじゃん」みたいな。そうなるんじゃないか?という不安はありますね。

あ〜ちゃん:もう結構前だし、第一印象はあまり覚えてないです(笑)。

――「Baby cruising Love / マカロニ」を初めて聴いたのは、いつ頃だったんですか?

あ〜ちゃん:10月の終わりです。地方でワンマンライブを回って、最後11月8日で終わる、あの一連のライブのリハーサルの時で、すごく忙しい時だったので。「ポリリズム」やワンマンライブで色々あるし、学校もあるし、みんな頑張っている感じの時だったので(笑)、イッパイイッパイになっちゃって。曲のことを考える余裕がなくて、とりあえず覚えるという感じでしたね。