サンダーランドのロイ・キーン監督が、指揮官としてのスタイルについて言及。「友人を作るために監督をしているわけではない」と語る闘将は、選手と一定の距離を保つことが重要と語っている。

 キーンはDFクライブ・クラークがアイルランド紙に対し、「キーンは選手とコミュニケーションを取らず、試合に負けると椅子を投げて怒鳴り散らす」と語ったことについて、誤解があるとコメント。しかし、「選手の人気を得るために監督をしているわけではない」と語り、厳格な指揮官ぶりを見せている。

「誤解されないように言っておくが、記事に出ていたようなことを毎週のようにしているわけではない。監督としてのスタイルは、就任以来変えていない。このスタイルで昨シーズンも戦ったし、高い評価も受けた。不思議なのは、私が怒鳴り散らすという記事がでたことだ。私は我を忘れて怒ったことはないからね。しかし、監督は人気者になる必要はないんだ。マンチェスター・ユナイテッド時代にはアレックス・ファーガソン監督の下で12年半プレーしたが、一対一で話したのは3、4回だったはず。監督にとっては、選手と適切な距離をとることが重要なんだ」

 監督生活2シーズン目にして、初めてとも言える内紛の兆しに若干の戸惑いを見せたキーン。監督批判とも取れる発言をしたクラークには罰金を課す可能性が高いが、「出場機会が少ない選手から不満の声が聞こえるのは仕方がない面もある」とキーン自身も割り切っている様子。選手時代とは違い冷静な指揮官ぶりを見せる闘将は、そのスタイルを変えるつもりはなさそうだ。