ミランの主将マルディーニが今季をもって引退する。20年以上にわたり現役を務め、25個のタイトルを得てきたマルディーニは、80年代以降のイタリア・サッカー界の象徴でもある。
 バレージから続く栄光の歴史の後継者となると、万人が認める人間でなくてはならないが、バロンドールを得たMFカカーが主将後継者として立候補している。近年負傷でピッチでの不在も多かったマルディーニの代わりにゲームキャプテンを務めてきたのは、MFアンブロジーニだった。

 刻々と近づく主将交代はミラン・サポーターにとって歴史的事件だ。「ガゼッタ・デッロ・スポルト」サイト上で「次期主将にふさわしいのは誰か?」というアンケートが行われた。
 3万2千を越える票が投じられ、その結果1位を獲得したのは、闘志むき出しにチームを鼓舞するMFガットゥーゾだった。確かに生え抜きではないが、それ以上にどんな試合でも全力を尽くすその姿勢がサポーターからの絶対的な支持を呼んでいるのだ。

【アンケート得票率】
ガットゥーゾ 37.1%
アンブロジーニ 28.4%
ピルロ 20.0%
カカー 14.6%