カナダ・オンタリオ州の地元紙「デイリー・ブレット」紙の電子版は、7日付けで、ドジャーズが、FA権を獲得している広島の黒田に注目していると報じた。
 「日本のセントラルリーグ、広島カープの右腕、黒田は月曜日に、FA権を申請して、米国に来ると予想されている。複数の関係者によると、ドジャーズは、交渉権を獲得するために入札する必要のない黒田獲得に、一体、幾らの資金が必要なのかを検討に入った。黒田は制球力があり、95マイルの直球があり、ローテーションの中核として期待できる」と、黒田を紹介。更に、「黒田はFAなので、レッドソックスが松坂大輔に交渉権を獲得するだけで、5111万ドルを投じるような資金を要しない」と、伝えた。
 同記事は、黒田の市場価格について、「3年契約で2100万ドルから2400万ドル程度」と予想。ドジャーズのコレッティGMは、タンパリングを懸念してコメントを差し控えたが、ドジャーズは、黒田の意中球団とも言われているマリナーズなどの候補球団のうちの1つと考えられていると報じている。
 黒田との交渉は、11月14日から、サンデェエゴに本拠地がある黒田の代理人事務所「オクタゴン・ベースボール」を通じて行えることになっているが、現時点で、同事務所のジョー・アーボン、スティーブ・ヒラード両代理人からの返事はなかったと同紙。「黒田は広島での11年間で、103勝89敗で防御率は3・69となっており、244試合先発した中で、特筆すべきは74試合の完全試合があることだ。黒田は、同じ日本人である城島が正捕手を務めているマリナーズなら、大リーグへの移行もスムーズにいくとみて、マ軍を理想のチームとして語ったと伝えられている。しかし、ドジャーズには、黒田と仲が良く、更に、代理人が同じ「オクタゴン事務所」に所属している抑えの斉藤がいる」と、ド軍説の根拠を伝えている。