マンチェスター・ユナイテッドの黄金時代を支えたストライカーがユニフォームを脱ぐ決意を固めた。英国大衆紙『ザ・サン』が報じたところによると、11年間マンUに在籍したオレ・グンナー・スールシャールは、28日に記者会見を開き、現役引退を発表するというのだ。

 1996年に母国ノルウェーのモルデから150万ポンド(約3億5000万円)の移籍金でマンUに加入したスールシャールは、通算366試合に出場し、125ゴールを記録。ファンから高い人気を集めたストライカーは、1999年のチャンピオンズ・リーグ決勝でバイエルン・ミュンヘン相手に、延長ロスタイムで試合を決める決勝弾を決めたことでも有名だ。

 近年はヒザの怪我に悩まされ続けた34歳だが、昨シーズンは11ゴールを記録するなど、マンUのプレミアリーグ制覇に貢献。アレックス・ファーガソン監督の信頼も厚く、今シーズンも戦力として計算されていたが、プレシーズン中に行ったヒザの手術からの回復が思わしくなく、シーズン終了を待たずに現役生活にピリオドを打つ決断を下したようだ。

 今後はマンUでコーチのポストを与えられるとともに、クラブの親善大使として世界中を飛び回ることになるスールシャール。惜しまれながら引退する『ベビーフェイスのアサシン(殺し屋)』は、ピッチ外でも人気を集める存在であり続けるに違いない。