井川、ヤンキース残留―。米国ネットワークの「ESPN」のウェブサイトは、14日付けで、ヤンキースがウェーバー公示に掛けて、パドレスの間で行っていた井川慶投手のトレード交渉は、暗礁に乗り上げ、同選手は、締め切り時間の14日米国東部時間の午後2時を待たず、ウェーバー公示から外されたと報じた。
 ヤンキースは昨オフ、2600万ドルを投じて井川を落札したが、今季2勝3敗、防御率6・79と大きく期待を裏切られた左腕に、先月27日、2度目のマイナー降格を通達。先週金曜日には、ウェーバー公示にかけ、パドレスと交渉を行ってきた。同記事によると、その時点で井川に可能性のあった身の振り方は、3つ。1つは、ヤンキースが無条件で井川の5年総額年俸2000万ドルの年俸を請け負うもの。2つ目は、両球団が7月にも行っていたトレード交渉を行うもの、3つ目は、ヤンキースが井川をウェーバーから取り下げるもの。
結局、ヤンキースは、3つ目の選択肢を取り、井川に2008年のシーズンの復活を期待して、再生させるという道を選んだ、と同記事は伝えている。