萩本欽一

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 「欽ちゃん」の愛称で知られるコメディアンの萩本欽一(78)が4年間通っていた駒澤大学を5月に自主退学していたことが6月6日に分かった。

 欽ちゃんは2015年に社会人入試で駒澤大学仏教学部に合格。同年4月から大学1年生として駒澤大学に通っていた。74歳にして4年制の大学に通うそのバイタリティは、当時マスコミに大きく取り上げられ「理想のセカンドライフ」「第二の青春」として話題になった。

 欽ちゃんが大学入学を決意したきっかけは、自身の認知症対策のために勉強していたが、次第に勉強の面白さに触れ、興味を持った仏教を学ぼうと駒澤大学仏教学部に入学。年齢のハンデもあったが、1年生の時点では欠席日数ゼロ、成績はほぼS評価と優秀な学生として有名だった。

 そんな欽ちゃんが大学を中退したことが分かると、ネットでは「え!なんで!?」「応援していたのに」「せっかく4年生になったのに」との声が相次いだ。

 欽ちゃんは、自身が連載している「週刊文春」で「お笑いの世界に戻ろうとしても、すぐには自分の頭が切り替わらなくなっていると痛感した」「自分が全力で笑いに取り組める時間はそう長くはなく焦りを感じた」と退学した理由を語っている。

 しかしながら、欽ちゃんの退学理由に関して違和感を覚える人は多かったという。

 欽ちゃんは2019年3月の時点で、卒業は可能だったものの「大学が楽しいもんで、もっといたくなっちゃって単位を取らなかった」とスポーツニッポンのインタビューに答えていたほか、一部では「大学院入試」まで視野に入れているのでは? と噂されていたからだ。

 そのインタビューからわずか3カ月。「退学」という決断をした、欽ちゃんにいったい何があったというのか?

 「欽ちゃんが退学を決意した理由ですが、本人が話すように体力的な面が強いと思われます。駒澤大学の卒論はそこまで厳しいわけではないですが、4年間の講義の総決算となるため、後期高齢者で芸人の仕事もある欽ちゃんにはやはりハードだったと思われます。また、本業の芸人業も数年前に比べて需要が高まっている。2017年にスタートしたNHKBSプレミアムの『欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)』は業界人気も高く、新しい代表作と言ってもいい番組になりました。欽ちゃんはプライドも高く、野心家なので、体が動くうちにもう一度、テレビ界にカムバックしたいという気持ちが強いのかもしれません」(某芸能記者)

 『欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)』の公式Twitterは、不定期ではあるが欽ちゃん本人が更新している。現に欽ちゃんが大学を正式に退学したと思われる5月31日には「みんな、久しぶり。今日からツイッター開始」とつぶやいており、タレントとして現役であることをアピールしている。

 大好きな勉学を犠牲にしてまで、芸能界に戻ってくる欽ちゃん。「せめて卒業しておけば…」と後悔しないよう頑張ってほしいところだ。