Apple Watch Series 4の転倒検出機能、ノルウェー男性の命を救う
NRK

Apple Watch Series 4のECG(心電図)機能が心房細動の兆候など命の危険を知らせた例は何度か報じられましたが、新たに転倒検出機能により救われた男性の話が伝えられています。

ノルウェーのニュースメディアNRKによると、バスルームで血まみれかつ意識不明となった67歳の男性が、救急隊員により助けられたとのこと。Apple Watchが男性の転倒を検出し、自動的に緊急サービスに通報したおかげとされています。救出されたToralvØstvang(以下Toralv)氏の娘が証言するところによると、Toralv氏はおそらく夜中にトイレに行き、転倒した可能性が高いとのことです。

電話を持って行かなかったToralv氏でしたが、Apple Watchが自動的に緊急サービスへと通報。そうした転倒から通報までの過程は、iPhoneのヘルスケアAppにも記録されています。

Apple Watch Series 4では、iPhoneのApple Watchアプリで「緊急SOS」の「転倒検出」をオンにしておくと、転倒が検知されてから1分間なんの動きもなかった場合は15秒のカウントダウン後、自動的に緊急通報サービスに着用者の位置情報も添えて連絡されます。

そして本設定はApple Watchの設定時やヘルスケアAppで年齢を65歳以上に設定している場合は、自動的に有効になります。Toralv氏や家族がこの設定をしたかは不明ですが、Apple Watchはシステム的に高齢者への配慮も施されているわけです。

Toralv氏は転倒によりアゴを三箇所も骨折し、目にもケガをする重傷を負っています。他に緊急通報装置も電話も携えていなかった氏が迅速に助けられたのは驚くべきことであり、おそらく(Apple Watchが)彼の命を救った--と現地の技術ジャーナリストはコメントしています。

高齢者にとって転倒は日常生活の中で常に抱えているリスクであり、そこから深刻な骨折や寝たきり、あるいは救助が遅れて命に関わる事態も珍しくないことです。まだまだ元気だと自信があり緊急通報装置を持ちたくないというご家族に、Apple Watch Series 4を誕生日プレゼントに贈ってもいいかもしれません。