太田光

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 17日放送の『サンデージャポン』(TBS系)に、前相撲協会評議員会議長の池坊保子氏が出演。伊調馨選手へのパワハラ問題で揺れる栄和人前日本レスリング協会強化本部長を厳しく批判した。

 池坊氏は栄氏がパワハラ問題の原因を「コミュニケーション不足が原因」と話していることについて、「コミュニケーション不足がどういうものかわかっていない」とバッサリ。

 続けて、
「だって、もともとコミュニケーションなんてなかったわけでしょ。力のある人が力のない人に、落ち込むような不愉快になるような言動をしてらしたわけですよね。だから、そんなコミュニケーション、不足どころかそれ自体がなかったように思う」とコメント。

 そして、「順序が逆だと思う。まず、被害者である伊調選手とコーチに謝る。そしてもちろんすぐにはね、長い年月の鬱積があるわけですから、すぐになんか和解なんかできないまでも、それは誠心誠意なさり、その後でマスコミでしょ」

と厳しく批判。「みなさんにごめんなさいじゃない。まず、伊調さんとコーチに謝罪でしょ。それを誠心誠意なさるべき」と糾弾した。

 これを聞いた太田光が「(池坊さんは)谷岡(郁子志学館大学)学長と結構、キャラが被ってると思いますけど…」と冗談とも本気とも取れる意見をぶつける。池坊氏は「ええ、被ってない。ええ、そうですかあ」と痛いところを突かれたのか、かなり取り乱す。

 まずいと思った田中裕二が「あの、そんな心配しなくても大丈夫です」とフォロー。テリー伊藤も「素敵です」とフォローを入れ、話を鈴木紗理奈に振ることになった。

 池坊氏の論理は納得できるものではあったが、ネットユーザーの声は厳しい。「あなたは、まず貴乃花親方に謝ってからテレビに出るべきではないのか」「自分も貴乃花親方にパワハラをしたではないか」「人のことを言える立場か」と非難轟々。中には「栄和人氏とやってることは変わらないではないか」という声も出たほど。

 そして、太田が「谷岡学長とキャラが被っている」と指摘したことについては、「その通りだと思う」など、納得の声が続出。「かなり心配した」と取り乱した池坊氏だが、世間の評価は「一緒」ということのようだ。

 なお、池坊氏は既に日本相撲協会評議員会議長を退任している。番組後半でその件についてコメントを求められ、「評議員会議長は議事進行係。そこで決められたことを発表するだけ」などと発言。貴乃花親方への処分については「あたくし自身の見解というよりも、理事会、評議員会の代表として会見した」と弁明した。

 このように貴乃花親方に対するパワハラの意図を否定し、「自分の意見ではなく、評議員会の意見」とした。「評議員」のほうは続けるとのことで、「自分の意見が言いやすくなる」とコメントしている。

 あくまでも自身に責任はないとした池坊氏だが、貴乃花親方への対応については「敵視」しているように思える発言も多く、評議員会議長としての立場を盾にした「パワハラ」と取る人がいたことも事実。

 栄氏と伊調選手の「コミュニケーション不足」を指摘するのなら、相撲協会の意見だけを聞くのではなく、自身も発言の前に貴乃花親方とコミュニケーションを取り、真意を聞き取るべきだったのではないかと指摘されても致し方ない。

 また、池坊氏は今年1月、フジテレビ系情報番組『直撃LIVEグッディ』内の独占インタビューで「テレビに出るのは最後」とコメントしながら、『サンデージャポン』に出演しており、まず、その件を説明してからテレビに出演するべきとの声が多い。

 このような整合性の取れない行動をしていては、いくら正論を述べようとも「お前はどうなんだ」と言われてしまうのは、当然のこと。まずは自身の出処進退や貴乃花親方への発言について、しっかりとした説明を行ってもらいたいものだ。