「+メッセージ」は電話番号だけで長文も画像も送受信が可能! LINEを使わないユーザーにこそオススメ

写真拡大 (全7枚)

NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアは、新メッセージサービス「+メッセージ」を開始した。
5月9日Androidスマホ向けのアプリの配信を開始し、iPhone向けアプリは順次配信予定となる。

電話番号で相手にメッセージを送ることは、SMS(ショートメッセージサービス)でもできた。
しかし、SMSは文字数も少なく、画像などのリッチコンテンツを送受信することはできない。

一方で、iPhoneではリッチコンテンツも送受信できるiMessegeというサービスがある。
iMessegeは、iPhone同士に限られるため、Androidスマホユーザーは利用できない。

+メッセージであれば、Androidスマホユーザーでも、iPhoneユーザーでも利用することできる。
+メッセージアプリを利用しているユーザー同士であれば、友達登録も不要で、電話番号さえわかればメッセージの送受信をすることができるのだ。

+メッセージは、電話番号だけで
・長文テキスト
・画像や動画などのデータ送受信
・グループメッセージも可能
など、新しいSMSとも呼べるサービスなのである。

+メッセージの気になる機能を、実際に使ってみた。

+メッセージを開始するには?
+メッセージを開始する方法だが、3キャリアで異なる。
・NTTドコモ
ドコモのサービスページから+メッセージアプリをインストール

・au
SMS(Cメール)アプリをau Marketからアップデート。

・ソフトバンク
Google PlayからSoftbankメールアプリをアップデート。


NTTドコモでは、
アプリを+メッセージのWebページからインストールする必要がある、
このため、多くの人がアプリをインストールするには、ハードルが上がったと感じた。

一方、auとソフトバンクは、
既存のアプリのアップデートとなるため、インストールなどのハードルも低く、アプリユーザーの母数は自然に増えていくものと予想できる。




アプリをインストールすると、Wi-Fi設定をオフにする旨のメッセージが出る。
これは、+メッセージの利用登録にモバイル通信回線でのアクセスが必須になっているからだ。
モバイル通信の回線へのアクセスが必要なのはこの時だけ。
実際にメールやメッセージでの利用はWi-Fi通信でもOKなので安心してほしい。
認証終了後は再度Wi-Fiをオンにしておこう。




+メッセージは、ID、パスワードなどの設定はない。
アプリをインストールしてモバイル通信回線で通信するだけで設定は終了する。
あまりにも手軽すぎてちょっと驚いた。
また、プロフィールを設定することができる。
無理に登録しなくても問題ないが、登録しておくとちょっと楽しい。


+メッセージの機能をチェック
+メッセージアプリは、
・連絡先
・メッセージ
この二つのタブで構成されている。


連絡先(左)とメッセージ(右)タブ


連絡先は、携帯電話に登録されているものがそのまま表示される。
+メッセージ利用者には吹き出しのアイコンが表示される。

メッセージ一覧にはこれまでのSMSも含めた全メッセージスレッドが表示されている。




+メッセージをしていない連絡先には、「+メッセージに招待する」ボタンが表示されている。
下の「メッセージ」をタップするとSMSを利用することができる。
SMSを利用する場合は、トーク画面にSMSと記載されているのでわかりやすいだろう。

では、+メッセージを実際に使ってみたので、機能をチェックしていく。


+メッセージでは、LINEのようにスタンプを送ることができる。


アプリの見た目はFacebook Messengerに近いと感じた。
画像もサムネイルで表示されるのでわかりやすい、
またグループメッセージも送受信でき、既読表示も対応している。




+メッセージは、以下のデータを送受信可能だ。
・テキスト・絵文字(全角2,730文字)
・写真・動画
・専用スタンプ
・音声メッセージ
・地図情報
・連絡先
・スケッチ(手書きメモ)
・ファイル
この中でも、連絡先を送信できるのは面白い機能である。

+メッセージは、電話番号しか知らない相手とも使えるサービスである。
後から細かい連絡先を変更・交換できるのは大きなメリットなのだ。
受信した連絡先はワンタップで端末に登録することが可能なのだ。

実際にメッセージを何度かやり取りしてみたが、操作性は概ね使いやすい。


LINEとは違う?+メッセージのメリットとは
 メッセージサービスといえば、LINEが大きなシェアを占めている。
 スマホユーザーのかなりの人がLINEを使っていると言ってもいいだろう。
 LINEユーザーが敢えて+メッセージに乗り換えるかというと、そうではないだろう。
 
LINEのメリットは、
・ユーザーが多い
・スタンプが豊富
・メッセージサービス以外のLINEのサービスが充実
などがある。

ユーザーが多いサービスに人は夢中になり、人気も集中する。
友人との連絡で必要になるため、LINEを始める人も多い。
こうした用途に対して対抗していくのは、なかなか難しい。

 では、+メッセージのアドバンテージは何だろうか。
・電話番号しか知らない相手とメッセージを送信できる。
・通信キャリア提供サービスなので安心して使える。
・友達登録が不要。

通常、LINEやSNSメッセージのサービスでは、
アカウントを、別途に作る必要がある。
そのためには、登録する相手のアカウントを作成しなければならない。
抵抗のある人でも、+メッセージならキャリア公式のサービスとしてすんなりと導入できる。

+メッセージは。SMSの延長上として使うことができるのである。

ところで現在、メールを使わずにSMSで連絡を取っている人も一定数いる。
SMSには送信料がかかるが、+メッセージはデータ通信を使うため、契約したデータ量の範囲内であれば手軽に使うことができる。

SMSを使う感覚で、長文メッセージや画像データも送信することができるようになるのである。
またLINEでは友達登録が必須となるが、+メッセージには必要ない。

+メッセージは、面倒な設定や作業ナシに、繋がっている友人などにメッセージを送ることができることが最大のメリットといえそうだ。

相手によってLINEと+メッセージを併用すると良いだろう。


執筆 ちえ