家電の購入は、なぜ失敗するのか? 満足できる商品選びでチェックすべきポイントとは

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日本は、モノも、情報も、個人が整理・管理できないほど溢れている。
そんな現代の日本で、自分とって
・必要なモノや情報
・最適な商品や情報
これらを認識して、選択することは誰にとっても難しいことだ。

多くの人が、
・チラシや口コミ情報
・メディアのレビュー
・通販サイトのレビュー
などを参考にしていることだろう。

しかし、それでも「納得できる買い物ができない…」
そんな悩みを抱いている人も実は多い。

そこで、今回は我々の生活に身近な家電製品の選択、購入で失敗しないために
「ここだけは抑えておきたい」
という重要なポイントをまとめて紹介しよう。

●モバイルバッテリー
スマホやタブレットが身近なものになった今、出かける際の必須アイテムとも言えるのがモバイルバッテリーだ。
モバイルバッテリーを
・デザイン
・価格
これだけで選んでいるという人は、意外に多い。


モバイルバッテリーはバッテリー容量と出力をチェック!


正しいモバイルバッテリー選びで必ずチェックしたいポイントは
・バッテリー容量
・出力
の2点だ。

バッテリー容量は必ず「○○mAh」と記載されている。
○○の数字が多ければ多いほど、スマホや機器の充電をたくさんすることができる。
パッケージにも「iPhoneを○回フル充電可能」と書いてあることが多い。
これらはバッテリー容量を分かりやすく表示したものだ。

ただし、バッテリー容量のチェックだけでは十分とは言えない。
出力として表記されている「○A」の部分もチェックするようにしよう。

出力は、ざっくりと分類すると
「1A」
「2A」
がある。
「2A」以上であればiPadなどタブレットの充電も可能になる。
また出力が大きいバッテリーは、スマホや機器の急速充電にも対応しているケースが多い。


●イヤホン/ヘッドホン
イヤホンやヘッドホン(ヘッドセット)は、スマホが登場する以前から身近なアイテムだ。
100円ショップでも購入できる低価格な製品から、ノイズキャンセルやワイヤレスなど機能や音質、デザイン、質感にこだわった高性能で高価格な製品まで、多種多様な製品が溢れている。

音にこだわりがない人でも、
「どうせ買うなら、できるだけいい音のモノを買いたい!」
と思う人がほとんどではないだろうか。

そんなときにチェックしたいのが、「再生周波数帯域」だ。
再生周波数帯域は、「○Hz〜○Hz」と記載されている
この数値は、低音から高音まで、その製品が再生できる音を表している。
つまり、
・下の数字が小さいほど、より低音が再生できる
・上の数字が大きいほど、より高い音が再生できる
ということなのだ。

もちろん。再生できるだけでは、音質が良いとは限らない。
・ノイズの少なさ
・低音と中音、高音のバランス
など、各メーカーのノイズを抑える技術、音の調整などにより、音の良し悪しは決定される。
しかし、音質は、聴くユーザーの好みによっても評価は分かれる。
このため数値として確認ができる「再生周波数帯域」は、ひとつの目安として必ずチェックしておきたいポイントだ。


ケーブルタイプのヘッドホンの主な仕様(上)とBluetooth対応ヘッドホンの主な仕様(下)


最近のイヤホン・ヘッドホン(ヘッドセット)は、以前の有線タイプだけでなく、Bluetoothなど無線接続のケーブルレスで視聴できるワイヤレスにヘッドホンも多くの製品が販売されている。

Bluetooth製品においては「プロファイル」もチェックしよう。
・A2DP
・AVRCP
の2つに対応していれば、スマホに接続して音楽を聴くことができ、リモコン操作も可能ということになる。


●ポータブルブルーレイ/DVDプレイヤー
家族旅行や自室での視聴などでも重宝するのが、ディスプレイ付きのブルーレイ / DVDプレイヤーだ。
このブルーレイ / DVDプレイヤーにもチェックしておきたポイントがある。

それは画面の「解像度」だ。
どうしても画面の大きさに目がいきがちだが、
「画面が大きい=画面が綺麗」
というわけでは無い。

例えば、画面の大きさが
・7インチ
・10インチ
で、どちらも解像度が1024×600という場合、7インチのほうが高精細で、より綺麗な画面表示ということになる。


ディスプレイの解像度をチェックしよう!


ブルーレイ / DVDプレイヤーには、製品仕様に、
・テレビチューナー
・防水性能
など、製品によってオプション機能も様々ある。
しかし、画面の解像度をチェックした上で、自分の利用したい機能を搭載したモデルを選ぶことをおススメする。


●デジタル一眼レフカメラ
スマホとは次元の違う高画質な写真が撮れるのがデジタル一眼レフカメラだ。
デジタル一眼レフカメラというと、どうしても画素数に目を奪われてしまいがちだ。

実はそれ以外にも重要なポイントがある。
それは、
・センサーサイズ
・映像エンジン
の2つだ。

センサーサイズは
・APS-C
・フルサイズ
の2種類がある。
フルサイズはプロ仕様の最上級モデルのため、格段に高額な製品になる。
特別な理由がない限り、センサーはAPS-Cで十分と言えるだろう。


キヤノンのデジタル一眼レフカメラのスペック表


画像の綺麗さとは、各メーカーが開発する
「映像(画像処理)エンジン」
によって大きく左右されると言っても過言ではない。

基本的には最新の「映像エンジン」が良い。
つまり最新モデルがもっとも良いという結論になる。

ただし、モデルによっては旧世代から大きく進化していない場合もある。
そこもしっかり見極めれば、手ごろな価格で良い製品を手にすることができる。

●炊飯器
最後は炊飯器だ。
・一人暮らしか?
・家族と住んでいるか?
といった生活スタイルで大きく変わってくる。

しかし機能的な面でチェックしたいところは
・「IH」
・「マイコン」
この違いだ。

炊飯器売り場で低価格な製品を見ると「マイコン」製品が多い。
「IH」は、「マイコン」よりも高額になる。
その違いは「炊きムラ」になりやすいかどうかだ。

「IH」のほうが、より均等に釜に熱が伝わるため、「マイコン」よりも「炊きムラ」が起きにくい。


まずはIHかマイコンかを選ぼう!


炊飯器において「米をおいしく炊く」のに必要なのが「熱の伝え方」だ。
この技術に各メーカーはしのぎを削っている。
内釜の厚みや素材、圧力、独自の技術なども、熱がしっかり均等に伝わる工夫で差別化を図っているのだ。


今回あげたチェックするポイントは、各製品の中で共通する部分だ。
必ずしも上位、高額な製品をおススメしているワケではない。
また、機能で劣っている製品は価格を抑えられるメリットもある。

大切なのは、
「思った通りの製品ではなかった」
と、後悔をしないことだ。

満足できるかどうかは、自分自身のニーズに見合った製品を選べるかどうかなのだ。


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