【ホンキの彼活日記】「この物語はフィクションです」という気持ちに! 元カレ俳優さんに会いに行く 〜その1〜
こんにちは。フリーエディター&ライターのフルタアミ、33歳です。
「学歴も年収も肩書きも、何もかも満足できなかった……」。歳下のホタテくんと別れ、結婚を視野に入れた“本気の彼活”を開始。最初は短期集中で頑張るゾ!と意気込んでいたものの、もうあっという間の年末……。これまでのお話はコチラ
元カレは芸能人!?
ー元気かい
ーひさしぶり
LINEしてきたのは、6年前に付き合っていた元カレ。元カレといっても少しいわく付き。友だちの紹介で知り合ったんですけど、某俳優さんでした。
この頃って、わりと周りにいた友だちも芸能人とあっちゃこっちゃやっていたんです(ちなみに友達は一般人)。音楽系のアーティストやらお笑い芸人やらスポーツ選手やら。友達でワンナイトした子は「実はさ……」とどこか武勇伝っぽく話したり、その後、関係が続いてズルズルはまっている子は、「好きになった人がたまたま芸能人だっただけ!」と言い訳のように繰り返したり。
有名人との恋自体も心トキメクものだったはずですが、マウンティング効果も絶大でしたね。今思うと少し恥ずかしくて、そして微笑ましいです。
で、そんな子たちとつるんでいたものだから、私にもそんなネタが舞い込んできたわけです。
元カレ俳優さん。出会った日からすごい口説かれました。
まぁ芸能人ですし、「女遊びしているんだろうなぁ」と、思ってましたけど、やっぱり悪い気しないじゃないですか。とはいえ年齢も当時の私からすると、「少し上だな」ってイメージ。見た目はもちろんカッコイイんですけど、すぐに身体を許しちゃうほど素敵か……って言われると少しテレビとイメージが違くて……(笑)。
そんなこんなで何回かふたりで飲んだのです。バカみたいに飲んで酔っ払ってーってことを繰り返してました。ただし、それですぐに何かコトが起きることはなかったんですけど(普通に断ってました)、あるとき言われたんですよね。
「来月、ドラマの撮影で何週間か京都に行くから、アミも遊びに来たら?」と。
ドラマのような恋愛
しかも「新幹線代出してやるよ」と彼。一緒に旅行しようってことじゃなかったんですけど、「いい街だからひとり旅でもしたら?」ということだったんです。正直、旅費だけ出してもらえるなら、京都ひとり旅も悪くないかなぁなんて、軽い気持ちで行くことにしたんです。ちょうど仕事の休みをとることができたっていうのもあり。
そして、この京都旅行で私は彼と付き合うことになったんです。
思い出すと懐かしい。あの日、彼が泊まっているホテルの部屋に着くと、「会いたかったよ」とぎゅーと抱きしめられた。そして「疲れただろ? 少しゆっくりしようか」と言ったんですが、その言い方がトレンディードラマっぽくて、ちょっと笑いました(笑)。
そんな恥ずかしい台詞を素で言っちゃうところもありますが、基本は気取ったところが一切ない人。いつものように飲んで、バカみたいにくだらない話をしました。合間にちょいちょい真面目な話も挟んだりして。「アミは仕事頑張ってるけど、自分のことは周りに評価させた方がいいよ」なんて、それっぽいアドバイスをもらったりしてね。
「ほら、早く化粧落としてこいよ」
いい頃合いで彼が言った。もちろん、このときまで彼の家に泊まったことはありません。普通、躊躇するところなんですが、あまりにも自然過ぎて、ちょっと嬉しいとさえ思いました。安心感というか。
すっぴんにもなり、いつのまにか彼に対する警戒心もなくなり、ソファでいい感じのムードになって、
「付き合おう。俺たち」
と言われました。そして、その日はそのまま彼に身を委ねたわけです。
朝起きたら、彼は私より早く起きて台本を読みながら台詞の練習をしていました。寝たふりをして聞いていたんですけど、私が起きたことにすぐ気づいて「おはよう」と彼がニッコリ笑いました。で、私の髪の毛を触りながら「なんか、一緒にいて落ち着くんだよね。なんでだろうね?」と言いいました。確かにも同じ空間にふたりでいることに違和感を感じなかったんですよね。
「あ、なんか、もしかしてこれ上手くいくパターン?」
と、そのときは感じました。
この朝の感じ、すごく嬉しかったんですよね。席に部屋を出て現場に向かおうとする彼を見送りに部屋の入り口まで行くと、「行ってくるね」と、ぎゅーと抱きしめてくれました。なんて幸せなんでしょう!と思いましたが、このときがピークでした。結局3か月ぐらいで彼から逃れるようにして、この恋愛は終わってしまうんです。色々と大変でした……。
仲良くやっていける気がしていたんですけどねぇ。
俳優さんは超絶俺様男だった!?これじゃあ付き合えないと思った理由とは?〜その2〜に続きます。