子どもとシニアは今後の最大の金脈! 「トーンモバイル」は独自サービスでドコモや大手キャリアに勝つ

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スマートフォンの2017年秋冬モデルとして、アップルの「iPhone X」やサムスン電子の「Galaxy Note8」、ファーウェイの「HUAWEI Mate 10 Pro」など、海外メーカー製のハイエンドモデルが話題となっている。

こうした高額なスマートフォンのほかに、もっと安くスマートフォンを持ちたいというニーズに合わせた、いわゆる”格安スマホ”や”格安SIM”も家電量販店のワンコーナーとして並ぶようになり一般層にも浸透しつつある。

一方で、スマートフォンの買い換えを積極的行わないユーザーも多くなってきた。
その理由は様々だ。
・まだ壊れていないから使い続ける
・画面が割れていても動作するため修理や買い換えは考えていない
といった理由だけでなく、修理や買い換えなどの待ち時間や手続きが面倒と考えているというケースもあるようだ。

ガジェット好きなら新製品の魅力や新機能にいち早く反応する。
しかし、一般の人は、
・スマートフォンは使えればいい
・重要なのは今使っているアプリやサービス
と考えるほうが多い。

さて、大手通信事業者やMVNO(仮想移動体通信事業者)では、新規契約者数を伸ばす手段として
・新製品
・商戦期
・新サービス開発
などを活用している。
多くの層にリーチするのが魅力的な新製品であり、そして新規契約者を確実に獲得できるのが学生をターゲットとした「学割」を軸とした冬春商戦だ。

契約者数の増加が鈍化する中で、新規契約者を掘り起こせる「学割」はまさに金脈だ。
そのような流れのさらに先にあるのが、「子ども」や「シニア層」をターゲットとしたサービス展開である。
まさに今、そこに注力しているMVNOが「トーンモバイル」なのだ。

トーンモバイルは、月額1,000円で
・インターネット使い放題
・IP電話
が利用できる。
しかしトーンモバイルがほかのMVNOと異なるのが、トーンオリジナルのスマートフォンとその上で動くサービスをメインとしている点だ。

親子でトーンモバイルを利用している場合、無料の「TONEファミリーオプション」では、
・子どもが有害サイトにアクセスしないようにするフィルタリング
・位置情報による見守り、自動通知サービス
これらを受けることができる。
同機能はシニアの見守り機能としても利用可能だ。

こうしたサービスは、ドコモなどの大手通信事業者も子ども向けの端末やシニア向けの端末などで用意しているが、専用の端末の購入が必要である点が、トーンモバイルとの違いだ。




トーンモバイルは入れ物となるスマートフォンは、最新モデルの「TONE m17」と1世代前の「TONE m15」の2種類となる。
最新モデルは富士通コネクテッドテクノロジーズ製で防塵防滴・耐衝撃性能、そしてハンドソープで洗えるなど、信頼性が高い。販売する機種を絞ることで、きめ細かいサービスの開発が可能となるメリットがある。

子ども向けの機能制限やシニア向けの使いやすいUI(ユーザーインターフェイス)の搭載なども、専用の端末を購入することなく簡単に変更可能だ。最初から機能を絞っていないので、シニアがシンプルなUIで使い方に慣れてきたら、設定変更するだけで通常のAndroidスマートフォンとして使用することもできる。

簡単に設定できるとは言え、スマートフォンの設定は様々な項目の中から一つ一つ設定する必要があるため、ある程度のスキルが必要となる。
そこで、紙の上でどんな設定ができるのかを確認しながらペンで項目にチェックして、カメラで撮影するとその設定が反映されるというオリジナル機能を開発しているのがユニークで便利だ。




つまり、親御さんが、子どもを守るためのセキュリティ対策などに詳しくない場合でも、書類のリストを見ながらフィルタリングや利用時間などの重要な項目を設定できる。
さらに、その設定を親子の約束として残せるという仕組みを作り出したのだ。

シニア向けでも同様な機能を用意しており、シンプルなUIへの変更やメールアプリの設定など様々な初期設定を紙上で行い、設定項目を書類として残せるようにしている。

こうした設定は一度きりだとしても、店頭でどういじられたのか分からないより、設定した内容が証拠として紙面で残っていることでユーザーにとっては大きな安心感につながるというわけだ。

また、NFCタグを積極的に利用している点もユニークだ。
NFCタグをあらかじめ壁やテーブルなどに貼っておき、NFCタグにスマートフォンをかざすと、アプリが起動したり、指定した番号に電話したりできるなど様々な使い方を提案している。
つまり、
家族の電話番号を付箋紙やメモを貼り付けおくかわりに、NFCタグを貼っておけば、スマホを操作することなく、スマホをかざすだけで家族に電話できるというわけだ。
これなら、小さな子供でも、お年寄りでも扱うことが簡単にできる。




シニア向けのサービスとしては、深刻な詐欺被害対策として警戒すべき電話番号からの着信フィルタリングや着信時の警告表示も行う。




さらにシニアが健康でいられるよう、お薬手帳としての管理や薬を飲むことをアラームで知らせる機能などもサービスとして新たに追加されている。生活習慣病の対策として歩いた歩数で「Tポイント」が貯まるなど、モチベーションを上げるための施策もその1つだ。

こうした中でも特にユニークなのが、あまり出歩かない場合、
スマートフォンの画面上に外出を促す表示を行い、あえてスマートフォンが使いづらくするという機能である。

トーンモバイルは、
・子どもを見守るためにスマートフォンを持たせる
・シニア層の安全と健康を見守るためにスマートフォンを持たせる
など、家族で使える世界感をきめ細かいサービスで創造しているのだ。

こうしたサービスはまだまだ進化しており、これがほかのMVNOとは異なるトーンモバイル独自の強みとなっていくというわけだ。


執筆  mi2_303