話題のiPhone XをキャンセルしてGalaxy Note8を購入した理由とは? 本当の手帳になったスマートフォン

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11月3日に、Appleの次世代モデル「iPhone X」が発売された。
数日前から恒例の行列がAppleストアにできるなど、ニュースでも話題になった。
恒例の予約争奪戦も、数分の戦いで明暗が分かれ、発売日に手にできた人、一ヶ月待ちになった人が出るなど、話題にことかかない。
 
そんな中、筆者も例に漏れずiPhone Xを予約する予定であった。
だが、iPhone X予約開始の前日10月26日、全く違うスマートフォンを購入することになった。

10月25日、サムスン電子がNTTドコモとauから発売した「Galaxy Note8」だ。
iPhone XとGalaxy Note8の両方買う予算はないため、iPhone Xの購入は取りやめることになった。

なぜ筆者がiPhone XではなくGalaxy Note8を購入したのか?
その理由を紹介していく。

iPhone 8 Plusと併用する意味があまり感じられなかった
実は、筆者はすでにiPhone 8 Plusを持っていた。
iPhone 8 Plusを購入していた理由は、iPhoneの操作性の良さは、長年にわたり慣れ親しんできた「ホームボタン」に起因すると思っていたからだ。

一方で、ホームボタンが無くなり、新しい操作性となるiPhone Xも使ってみたかったので、予約を入れる予定だった。

iPhone 8 PlusとiPhone Xを比較してみたかったのだ。
しかし、その比較だけのためにiPhone Xの本体価格16万(256GB、Apple care込み)は高すぎると感じ始めたのだ。

そもそもiPhone 8 PlusとiPhone Xは、操作性こそ違うが、同じiOS11搭載。
なので、どちらも本来できることはそれほど変わらない。

かといってiPhone 8 PlusからiPhone Xに乗り換えるか?
と、自問自答すると、iPhone 8 Plusの操作性は、とても気に入っているので、手放したくなく、その選択肢は消滅した。

Galaxy Note8がNoteシリーズとして正常進化していた
実は、筆者はGALAXY Noteシリーズを初代から使っている。
4年前に発売した「GALAXY Note3」まで3台所有しており、今もGALAXY Note3はお絵かきに使っているほどだ。

Galaxy Noteシリーズは、グローバル市場では「GALAXY Note Edge」以降も後継モデルが販売されていたが、国内では販売されていない。
昨年、世界的にも大人気を集めた「GALAXY Note7」は、バッテリー問題で販売中止となり、実に、この3年間、新機種がでていなかったのだ。

満を持して国内で発売された「Galaxy Note8」は、これまでのGalaxy Noteシリーズ史上、最高のモデルと評価されるほど正常進化したモデルとなっていた。

・進化したSペン:0.7mmの極細ペン先と4,096Levelの圧力感度。
・デュアルカメラ:広角と望遠で背景ぼかしや光学2倍ズームも。
・Infinity Display:狭額縁ディスプレイでワイド表示。
・Noteに最適化したエッジディスプレイ。:よりペン入力がしやすくなった。

「Galaxy Note8」は、今年の冬モデルの中で、文句なしにベストバイなモデルと言える。

ところが、筆者はサムスン電子のGalaxyシリーズに採用されているエッジディスプレイが意外にも苦手だった。
Galaxy S7 edgeを使っていたが、手で持っていると指の腹などで誤爆してしまうことが多かったのだ。GALAXY Note Edgeを購入していなかったのも、実はこのエッジディスプレイのためだった。

今回のGalaxyNote8もエッジディスプレイを搭載しているため、実物を見るまでは懐疑的だったのだ。

ところが「Galaxy Note8」のエッジ角度は、Note用にチューニングされており、非常に持ちやすく、使いやすくなっていた。エッジ部分の角度を鋭角にして、ペンで書きやすさを向上してあったのである。

これは、Galaxy Note好き、ペン手書き好きとしては、やっぱり心が動いてしまう。

お絵かきもメモもSペンにおまかせ!
Galaxy Note8といえば、なんと言ってもSペンである。
かつて、ディスプレイに絵を描くと言えば感圧ディスプレイが主流だった。
現在のスマホで主流の静電式のディスプレイでは、繊細な詳細な手書きを再現できなかった。

2011年に発売されたGALAXY Noteでは、その弱点を克服し、紙とペンのように静電式ディスプレイでも描画ができるようになったのである。

とはいえ、スマホは指で操作できるから、「ペンなんて要らない」
という意見も、もちろんある。

確かにスマホはペンが無くても使える。
だが、ペンを使うともっと便利な使い方もできるのである。




中でも便利なのが「画面オフメモ」だ。
この機能は、画面が消灯している時でも、Sペンを抜くとすぐに画面にメモを書くことができる。

スリープを解除したり、画面ロックを解除したりする必要がないので、メモを取りたい時に、素早くメモが取れる、これがなによりも便利で、魅力なのだ。

実はスマホで、指タッチやソフトキーボードを使ってメモを取るのは、相手の印象があまりよくない。人の話を聞かずにスマホをいじっているように見えるからだ。

ところがGalaxy Note8では、紙のメモ帳でメモを取るように、ペンを持ってメモするので、ちゃんと相手の話を聞きながらメモしていると認識されるのだ。
さらに、画面に書かれた手書き文字は、テキスト形式ファイルにも変換できるので、後で再利用も簡単にできる優れものなのだ。




また、イラストを描くことが好きな人にとってもGalaxy Note8はオススメなのだ。
筆圧を感知するペイントソフトを使えばプロのような絵やイラストを簡単に描くことができる。もちろん上手に描かなくても充分に楽しい。

そして、ペンで操作できるのは書く時ばかりでは無い。
スマホの入力やタップなどの操作もペンで行うことができるのだ。
特にネイルをしている人にとって細かい操作をしやすくなるのは嬉しいポイントではないだろうか。
またペンをつかえば、画面が指紋でベタベタになるのも防げるので潔癖症な人にもありがたい。

Galaxy Note8なら背景ぼかしも編集できる
Galaxy Note8が、これまでのNoteシリーズより向上したのが「カメラ」だ。
iPhone 8 PlusやiPhone Xをはじめとして、高性能カメラスマホでは必須となりつつある「ダブルレンズカメラ」を搭載したのだ。

iPhoneと同じように、広角レンズと望遠レンズを搭載し、光学2倍ズームに対応している。そしてポートレートモードのように背景をぼかすことができる「ライブフォーカス」機能も搭載している。

このライブフォーカスは、iPhoneにも無い2つの機能を搭載した優れものなのだ。
・背景ぼかし効果を後から調整できる
・広角写真も同時に保存できる




ファーウェイなどでも評価の高い、背景のぼかし効果を撮影後でも調整できるのは、非常に便利だ。

さらに、広角レンズの画像も同時保存できるのは、GalaxyNote8だけなので、実に面白い。
旅行先などで人物のポートレートを撮りながら、景色の広角写真も保存できるので、写真撮影で手間取らずに旅行を楽しめるそうだ。

当初は、iPhone XとGalaxy Note8を比較していた筆者だが、今では、この2機種は全くベクトルの違う機種だと思っている。

Galaxy Note8は、紙とペンの使い心地や使い勝手を一番大事にしているスマートフォン。
言うなれば、手帳になるスマートフォンで、文房具やステーショナリーグッズの延長上にあると感じている。
結果、見事に手帳のポジションにGalaxy Note8がおさまった。

スマートフォンの買い替えで、iPhone 8シリーズとiPhone X、どちらにするか? 悩む人も多いだろう。

しかし、iPhone以上に便利なスマートフォンもある。
もし、店頭でGalaxy Note8があれば、1度、ペンをとってみてほしい。

手帳となるスマートフォンの魅力を体験できるだろう。


執筆 ちえ