子どもの頃はお世話になっていた文房具。大人になるにつれて遠ざかり「メモや予定はデータ管理が中心」という人も多いのでは? しかし、文房具も日々進化を遂げていて、使い方一つで毎日の仕事の強い味方になってくれます。

文具プランナーでウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長の福島槙子(ふくしま・まきこ)さんに「気分も上がって仕事もはかどる」文房具を紹介していただきます。第17回目のテーマは「ご祝儀袋」です。

学生時代の友人だったり、仕事関係の知り合いだったり、何かと結婚式に呼ばれることが多いであろうウートピ世代。「ご祝儀袋なんてどれも一緒でしょ?」「コンビニでも買えるし」と思うかもしれませんが、紙の質やデザインのバリエーションも多く、実は奥が深い世界なんです。

大人っぽい洗練されたデザインで

大人っぽいセンスを発揮するのであれば「LAMPER(ランパー)」のご祝儀袋がオススメです。箔押しがかわいく洗練されたデザインです。よく見ると、魔除けの意味もある「麻の葉模様」のエンボスが入っており、高級感が漂います。自分の名前を書く短冊(金封用短冊)は、トレーシングペーパーのような素材で、筆ペンでも書きやすいです。

商品名:LAMPER ご祝儀袋 BROWN/WHITE(いろは出版)
価格:500円(税抜き)
種類:2種

「寿」をずっと残せる

とにかくその個性的なデザインでどのご祝儀袋よりも注目の的になりそうなのが「祝儀袋【寿】」。個性的なカップルに贈るのであればこちらはいかがでしょうか? 「寿」のおめでたいメッセージはアクリル製なので、挙式後も思い出としてとっておくことができます。

商品名:祝儀袋【寿】(リプラグ)
価格:1,400円(税抜き)
種類:2種類(他に、幅広いお祝い事に使える「祝」(800円)もあり)

透かし和紙のモダンなご祝儀袋

岐阜・美濃和紙を使用したモダンなデザインが目を引くのが、アーティストの高橋理子さんが手がけるプロジェクト「3120」のご祝儀袋。「3120」の由来は、「3」と「2」を横にすると「MINO」という文字になることから。水引は、あわじ結びをアレンジしたオリジナルで「永遠」のメッセージが込められています。透かし和紙がなんとも言えない美しさです。

商品名:祝儀袋(3120)
価格:800円(税抜き)
種類:白・朱・金の3種類

一見、普通のご祝儀袋だけど…

一見、普通のご祝儀袋なのですが、本体を広げると桜型やハート型になるのが「ココロ贈る祝儀袋」です。新郎や新婦がご祝儀袋を広げた時の顔を想像するとこちらまで幸せな気分になりそうなご祝儀袋です。

商品名:ココロ贈る祝儀袋(Beahouse)
価格:800円(税抜き)
種類:「さくらピンク」「さくらブルー」「ハートピンク」「ハートイエロー」の4種類

水引が着物に…

着物をイメージした大人の女性感たっぷりのご祝儀袋が「絢(あや)フェミニン」。水引の部分が着物の帯のデザインになっています。また、オススメポイントなのが380円というお値段。こんなに華やかなのにこのお値段は驚き。買い忘れ時のためにもストックしておいてもよいですね。

商品名:絢(あや)フェミニン(マルアイ)
価格:380円(税抜き)
種類: クリームとピンクの2種類

まきの一言メモ

新郎・新婦からすればご祝儀袋はそこまできちんと見てないという声もありますが、お祝いの気持ちを伝えるツールの一つとしてご祝儀袋に注目してみてはいかがでしょうか? 

贈る相手のイメージに合わせたり、顔を思い浮かべたりしてご祝儀袋を選ぶのも楽しい時間です。まあ、自己満足と言われるかもしれませんが、相手のことを考える時間も含めてお祝いなのかなと思う今日この頃。

最近は、ネットでご祝儀袋を購入すると名前を代筆してくれるサービスもあるようですが、私としては気持ちを伝えるという意味で、字を書くことに自信がなくてもご自分で心を込めて書いてほしいなあと思います。