何コレなんでっ!? 生理じゃないのに血が出る原因3つ

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生理じゃないはずなのに、生理のような出血がある……。一般的に「不正出血」と言われるこの症状ですが、いざ自分にも訪れてしまったら不安でいっぱいになるもの。でも、どうして生理時以外の出血が起こるの? そこで今回は、産婦人科医の尾西芳子先生に「生理じゃないのに出血する原因と対処法」について教えてもらいました。

■生理じゃないのに血がでる「不正出血」とは

そもそも、生理じゃないのに血が出る「不正出血」って何? 医師の視点から「不正出血とは何か」について解説してもらいました。

生理とは、妊娠に備えて分厚くなった子宮の内膜が、妊娠しなかったため不要になり、剥がれ落ちて出血するもの。通常であれば25〜38日の周期でこの出血が起きますが、それ以外の出血はすべて「不正出血」といえます。

■生理じゃないのに血が出る原因って?

生理時以外の出血はすべて「不正出血」に分類されるということ。であれば、その原因はさまざま考えられそうですよね。では、具体的にどんな原因が挙げられるのでしょうか?

◇(1)排卵時におこる出血

排卵の前後で、女性のホルモン状態は大きく変わります。それに伴い、出血が起きることも。また、「卵巣出血」といって排卵の際に血管を傷つけてしまい、出血することもあります。

☆見分け方

ちょうど生理後から次の生理がくるまでの時期に出血があり、この後に体温が上がれば排卵出血の可能性大。これを判断するためにも、日ごろから基礎体温をつけておくとわかりやすいでしょう。

◇(2)病気が潜んでいる出血

たとえば、子宮筋腫や子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮がんといった病気がある場合、生理とは関係なく出血することがあります。

☆見分け方

出血量は少なく茶色っぽいおりものが出るという症状の人が多いです。だらだら出血が続いて止まらないという場合は、医療機関を受診しましょう。

◇(3)妊娠に関係した出血

妊娠していても気づいていない人は意外と多くいます。妊娠に関係した出血としては、受精卵が子宮の中に潜り込むときに出血する着床出血や、気づかないまま流産していて出血している、というケースが考えられます。

☆見分け方

着床出血は受精後6日程度で起きます。量は少量であることがほとんど。また、流産の場合は生理と同じか、生理よりも多い量の出血があります。

■生理じゃないのに血が出る場合の対処法

では、生理じゃないのに出血が見られる場合、どんな対処をしたらいいのでしょうか。病院にはすぐに行くべき? 日ごろから気をつけておくべきことはある? 最後に「不正出血の対処法」を見ていきましょう。

◇病院に行くべきかどうかの判断は?

一回だけの不正出血なら様子を見ましょう。腹痛を伴ったり、2か月以上繰り返して不正出血が見られたりする場合は受診をおすすめします。また、前述した通り、気づかず流産している可能性も。出血量には注意をしてください。

◇危険な不正出血を防ぐ生活習慣って?

不正出血を防ぐには、以下のポイントを意識して生活することが重要です。自身の身体を守るためにも、ぜひ心がけてくださいね。

☆年に1度の癌検診・超音波検査を

20歳以上の女性は、毎年子宮頸がんの検査を受けることが推奨されています。また、子宮筋腫やポリープ、卵巣嚢腫などは超音波をしないとわからないので、超音波検査も併せて受けるとよいですね。

☆不規則な生活をしない

不規則な生活を送ると、排卵が止まってしまうことがあります。そうすると、排卵によって毎月1回のリズムを作っている生理はいつ来ていいかわからず、周期がばらばらに。それにより、生理が一見不正出血のように見えることがあります。危険な不正出血を見分けるためにも、まずは生活リズムを整えて。

(監修:尾西芳子、文:マイナビウーマン編集部)

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