ストーカーになる人の特徴とは?つきまといをする人の心理を徹底分析

写真拡大

6月3日より『屋根裏の恋人』(フジテレビ系)がスタートします。

義父が亡くなり、家族と義父の後妻と共に大きな洋館で暮らすことになった西條衣香。
新居で催すパーティの最中、突然かつての恋人・瀬野樹が来訪。借金取りに追われているのでかくまってほしいとお願いされ、衣香はきっぱり断ります。

しかし、いつの間にか屋根裏に住み着いている樹。元カレをかくまう日々の中、だんだんと家族の秘密が暴かれていき…。

ストーカーの定義


そもそも引っ越したことはおろか連絡すら取っていなかったのに、なぜ洋館に住んでいることを知っているのか。
彼は、ストーカーなのかもしれない。
心が警鐘を鳴らす一方で、衣香はどこか満たされない日々に妖しい花が開くような予感を覚えます。

ストーカーは英語の「stalk」(ストーク)から生まれた言葉で、「stalk」は肉食動物が狙い定めて獲物に忍び寄る様を表すもの。
そこからつきまとい、またそのような行動をする人を「ストーカー」と称するようになりました。

実は統計上、自分と全く関わりのない人がストーカーするケースは大変少なく、知人、特に交際相手であることが圧倒的に多いのです。
では、ストーカーをする人は、いったいどのような心理なのでしょうか。詳しく解説していきましょう。

ストーカー心理の実態


例えば職場の人で、全く好みじゃない男性から告白されたとしましょう。
あなたは付き合う気がないので、失礼がないように、でもきっぱりとお断りします。多少ゴタつくことはあるかもしれませんが、通常であれば脈なしと諦めるでしょう。

しかし、中には断られることを不本意と感じ、なんとしても受け入れてもらいたい、いや受け入れなければいけないのだ、と思い込む人がいるんですね。
相手の関心を惹くため、何百通とラブレターやメールを出したり後をつけたり、つきまといを始めます。

そこにあるのは、何度も何度も伝えることでいつか相手が根負けして、自分を受け入れてくれるんじゃないか、という期待。
そして、なんとしても自分の思い通りにしたいというゆがんだ幼児性です。

今まで普通に接していた知人が、突如ストーカーへと変貌。それは「拒絶」「否定」「別離」を引き金としていることが多いのです。

根源にあるもの


「自分の欲求はかならず受け入れられてしかるべきだ」とするストーカー心理の根底には、何があるのでしょう。
環境や状況にもよりますが、「マザー・コンプレックス」であることが多いです。

自分がどんなに困らせたとしても、最終的には自分のすべてを受け止め、絶対的に保護してくれる女性。
そうした「理想の母性」を女性に投影し、期待し、要求しているのです。

これは、男性のみならず女性にも同じことがいえます。

女性の場合は「エレクトラコンプレックス」です。
「エレクトラコンプレックス」とは、父親への性愛感情と母親への憎しみが抑圧されたまま、ゆがんだ異性願望を築く心理状態を表す心理学用語。

自分を絶対的に保護し、何をしても愛情を注いでくれる異性であることを期待し、他の女性が少しでも近づくことを許しません。
このような女性が、「好きだから」という免罪符を掲げて男性にストーカー行為を働きます。

どちらにも共通しているのは、つきまといをしているという自覚がない点です。

まとめ


ストーカー心理、ご理解いただけましたでしょうか。

他人事だと思うかもしれませんが、今一度思い返してみてください。
自分の思い通りになるのが当然として、相手が根負けするまでそれを求め続けたことはありませんか?

相手が笑って理解してくれたら、それは「ちょっとしたワガママ」で済むかもしれません。
でも、相手があなたに脅威を感じていたら…?

自分の行動が「思いやり」からなのか「自分を満たすため」からなのか。改めて考えてみてくださいね。

ライタープロフィール


黒木蜜
一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。