2016年のキャリア向けはiPhone、SIMフリーはZenFoneがトップ!2017年のSIMフリーの闘いが熱すぎる

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BCNは12日、全国の量販店やパソコン専門店、ECサイトなどの実売データをもとにデジタル家電やパソコン関連製品の販売台数を集計し、部門別に年間販売台数No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD」を発表した。

デジタル家電やパソコンなどの年間販売台数No.1メーカー決まる――「BCN AWARD 2017」 受賞社発表 | 株式会社 BCN

2016年のデータを基にした「BCN AWARD 2017」では、NTTドコモなどの大手携帯電話会社(キャリア)向けでは「スマートフォン」部門が作られた2011年以降、6年連続で1位がアップルの「iPhone」となった。

また、2位はソニーの「Xperia」、3位がシャープの「AQUOS」と続いた。
数年の間での順位の変動はないが、ここ2年では1位のiPhoneが60%を超えた強さを見せている。
ほかの調査会社のデータでも近いレポートがでているため、おおよそ日本ではiPhoneがシェア6割強となっていると見ても良いだろう。


一方、昨年から新設された「SIMフリースマートフォン」部門では、2年連続でエイスースが1位となった。2位にファーウェイ、3位は2015年のLGエレクトロニクスから、2016年はプラスワン・マーケティングに変わっている。

また順位は同じだが、2015年はエイスースが28.6%、ファーウェイが23.8%だったものの、2016年はエイスースが28.0%、ファーウェイが27.1%と着実にファーウェイが追い上げを見せており、0.9%差まで迫ってきている。

特に2016年の後半は、ファーウェイの低価格ながら性能も良い「HUAWEI P9 lite」が、7月以降に販売台数No.1になるなど、急速に追い上げた。また、高価格帯であるフラッグシップモデル「HUAWEI P9」や最上級モデル「HUAWEI Mate 9」も非常に利用者からの評価も高く、市場でも好調となっている。

これに対して、エイスースも最新の「ZenFone 3」シリーズを次々と発売している。
特に販売台数シェアで強みを出せそうな約3万円の「ZenFone 3 Laser」を昨年末に発売し、さらに安い約2万円の「ZenFone 3 Max」が1月14日から発売されている。

さらに先日、米国・ラスベガスで実施された世界最大の家電見本市「2017 International CES」では新たにデュアルリアカメラ搭載の「ZenFone 3 Zoom」や、Googleが開発する3Dカメラ「Tango」とVRプラットフォーム「Daydream」に世界初の対応モデル「ZenFone AR」も発表した。
中でもZenFone 3 Zoomは日本版も用意されており、日本での発売も濃厚だ。

これらエイスースの新機種が、現在、好調なHUAWEI P9 liteやHUAWEI Mate 9に対抗できるのかも注目だ。
まや、迎え撃つファーウェイも、そろそろHUAWEI P9 lite、HUAWEI Mate 9以外の低価格レンジの新機種を投入してくるのか、どうかも注目したい。

2017年の今年も、エイスースとファーウェイの戦いを筆頭に、SIMフリースマホ市場は熱い戦いとなりそうだ。


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