身だしなみ違反と遅刻、どっちが罪が重いのか!?

じめじめ蒸し蒸しが続く日本の夏。朝、身支度を整えるメーク中から、じっとり汗をかいてしまう……なんて日もありますよね。うっかり寝坊なんかした日にはもうてんやわんや! そんなときにふと頭によぎるこんな疑問。

 「暑さで通勤中にメークが崩れてしまいます。メーク直しをして、きちんとした顔で出社するのと、ドロドロの顔でもとりあえず席についているのと、どっちが社会人として正しいんでしょうか」(広告関連会社勤務 29歳)

 鈴木真理子先生にビジネスマナーの見地から回答していただきましょう。

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定時優先。とにかく席に着くこと

社会人にとって、なによりも大切なのが「時間を守る」ということです。遅刻は絶対にしてはいけません。たった1分の遅刻が、あなたの評価と信頼を落とすことだってあるのです。遅刻常習犯なんてもってのほか。たとえ、どんなにきちんと仕事をしていたとしても、「遅刻する人」は「期日を守らない人」というレッテルを貼られてしまいます。それってもったいないことですね。つまり優先すべきは出勤です。

10分前出勤でメーク直し時間をキープ

とはいえ、職場では涼やかで軽やかな存在でありたいもの。通勤中に崩れたメークのまま仕事をしていては、自分も落ち着かないし、その顔を見た相手だってギョッとしてしまいます。

そこで、春より10分ほど早く家を出て、出社後、トイレや更衣室でササッとメーク直しをできる時間を確保しましょう。清潔なスポンジで顔のテカリをおさえ、シュッとフェイスミストをかければ気分もリフレッシュ。仕事への意欲も高まります。マスカラやアイライナーの崩れもチェック。はみ出している部分はめん棒でオフします。これでランチタイムまでの顔はキープできます。自信をもってからデスクに座ってください。

始業後のこっそりメーク直しはNG

よく見かけるのが、ギリギリに出勤して、始業後まもなくトイレや更衣室にこもって化粧直しをする人。本人はコソコソやっているつもりでも、周囲は気づいていますよ。上司やお局先輩から「仕事に集中していない」「サボっている」と目をつけられるとやっかいです。身だしなみは始業前に整えておきましょう。



■賢人のまとめ
「メーク崩れブス」か「遅刻魔」か、の2択ならビジネスシーンでは遅刻魔のほうが罪は重い。とはいえ、働く女性としての身だしなみも優先事項のひとつ。「春より10分前出勤」で涼しげオフィス美人をキープして

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『もう必要以上に仕事しない!時短シンプル仕事術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部に迫るヒットとなる。 

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