現役の自治体首長が、詐欺師から30万円の賄賂(わいろ)を受け取った容疑で逮捕・起訴された異例の裁判は、第一審で無罪判決が下された。 当初から検察側の強引な取り調べと、贈賄(ぞうわい)供述の不自然さが指摘されたこの事件が、日本の司法に残した教訓とは――。ジャーナリストの江川紹子(えがわ・しょうこ)氏が迫る。 ■「検察官の主張は根拠に乏しい推測」 全国最年少の