『父の戒名をつけてみました』。サラリと大胆なことを言い放つタイトルである。著者はルポライターの朝山実。プロフィールを見ると、地質調査員、書店員などを経てライターになったとある。花村萬月や井筒和幸、イッセー尾形らの単行本の編集を手がける一方で、インタビューも数多く担当。元・坊さんでも、現役の坊さんでもない。なぜ、自分で戒名をつけようと思ったのか。著者はこう説明する。“取るものも取りあえず、とよく言わ