生物学の視点から出発して「生命とは何か」を思索し続ける福岡伸一氏(生物学者青山学院大学教授)。一方の阿部裕輔氏(医用工学者、医師東京大学准教授)は、医用工学の立場で人工臓器を開発し、「生命を救う」手段を研究している。異なる分野に携わる二人が思い描く、生命の本質とは。そこに、技術はどのように関わっているのだろうか。生命はシステムか、ダイナミズムか?福岡 ── 科学は可能なことを教えてくれますけれど