多くの私立学校が、私学助成の抑制や削減、また少子化のあおりなどで厳しい経営状況に直面している。そんな中、約7割の学校が学費未納者の卒業認定を認めていない。学費未納は自らが招いた問題といえばそれまでだが、学校側の厳しい対応の背景には、私立学校が自由経済市場の荒波にさらされているという止むにやまれぬ事情もあるのだ。どんな職業でもそうだろうが、その職業に携わったものにしか分からないジレンマというものが