「池山よ、タレントはいらん」1990年、ヤクルトの野村克也監督が発した一言は、当時24歳だった池山隆寛の胸に深く刻まれた。強打者やエース級の投手を揃えるだけでは勝てはしないという意味だ。あれから36年。60歳で初めて一軍監督のユニホームを着た男が、いま神宮球場で歴史を塗り替えようとしている。「いいところまでいって落としたけど、明日切り替えて戦いたい」5月26日、交流戦初戦を延長11回の末に落としたヤクルトの池山