世界各地で戦争が続くと同時に、「見えない戦争」もまた進行している。作家・いとうせいこうは8年間にわたり「国境なき医師団(MSF)」の活動に同行して、ガザをはじめ各地の紛争地や災害地等を訪ねてきた。そして今年6月、いとうが訪ねたのは、政変直前のバングラデシュにある世界一広大なロヒンギャ難民キャンプ。ミャンマーを逃れた100万人が暮らすその地で、作家が出会った現実とは?国際人道支援の最前線を伝える傑作ルポ