歴代天皇の自動車利用は、1913(大正2)年の大正天皇にはじまり、以来、多くの外国車が使われてきた。ようやく1965(昭和40)年代に入ると、「御料自動車は国産車で」という機運が高まった。このことを希望されたのは、昭和天皇であったとされる。そうした経緯から、1967(昭和42)年以降に導入した御料自動車は、国産車が主流となり、国内の自動車会社がその製造にあたっている。それでは、現代における皇室の自動車史をひも解く