大川原化工機冤罪事件を巡る国賠訴訟で、東京地裁(桃崎剛裁判長)は12月27日、検察と警視庁の捜査の違法性を認め、国と東京都にあわせて1億6200万円余りの賠償を命じた。公判で、証人として立った現役の警察官が「捏造ですね」と認めたが、判決でも警視庁公安部と東京地検の各捜査について違法性が認定された。警察官僚出身で警視庁刑事としての経験も有する澤井康生弁護士に判決を読み解いてもらった。●論点1警視庁公安部によ