中国メディアの中国証券報は9日、一部のレアアース(希土類)の価格が上昇していると伝えた。

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 中国メディアの中国証券報は9日、春節(旧正月)を過ぎ、レアアース(希土類)の価格が上昇していると伝え、プラセオジム・ネオジム混合酸化物の価格は2014年12月からすでに14%も値上がりしているという。

 記事は、レアアースが値上がりしていることについて、アナリストの分析として「中国政府のレアアース政策に対する“期待”が背景にある」と紹介した。

 続けて、中国政府がこのほどレアアースの輸出割当制度を撤廃すると発表したことを紹介したうえで、「業界内では資源税の引き上げが行われるのではないかと予測されている」と指摘。さらに、レアアースの買い上げ備蓄が行われる可能性については一部の情報として「3月にも実施される可能性がある」と論じた。

 記事は、中国政府がレアアース産業に対する政策調整を実施する可能性があるとの情報が“刺激”となり、レアアース市場では価格が上昇しているとしたうえで、2014年11月ごろから「1年以上にわたる低迷期を抜け、価格が強く反発し始めた」と紹介。

 さらに、レアアース業界のアナリストの発言として「レアアース価格は短期的には上昇し続ける可能性が高い」とし、4-5月ごろまでは価格が上昇傾向にあると予測していることを伝えた。(編集担当:村山健二)