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この春に、何かを始めたいと思っている人は多いはず。そんなときに手軽に出来る家庭菜園などはいかがだろう? しかし都会の住宅事情では、なかなか育てるのが難しそうだ。

そこで、マンションなどのベランダで、家庭菜園を始める場合にはどうすれば良いのか? 家庭菜園の基本について、アイリスオーヤマ園芸用品開発担当の近藤さんに伺ってみた。

「狭いベランダと言っても、マンションなどでは大体1m〜1.5mぐらいの奥行はありますので、小さいプランターでは無く、大きいベジタブルプランターを使うと良いですね」

【画像1】大きいベジタブルプランターがおすすめ(画像提供:アイリスオーヤマ)

大きいベジタブルプランターのほうが土がたくさん入るので、根付きも良く、途中でダメにならないようだ。室内でも出来るのだろうか?

「日光が足りないので、室内では野菜や葉もののハーブなどでも難しいと思います」

野菜を育てる場合は日光は必須なので、やはり室内よりベランダなどの屋外が家庭菜園には向いているようだ。

「ただし4階以上の高層階のベランダでやる場合は、強風により野菜が凍えてしまうので、ベランダの柵から風が入らないなどの風対策を十分にしましょう」

野菜づくりには環境が重要で、どんな場所でも大丈夫というわけではないようだ。それでは、土はどんなものを選べば良いのだろう?

「一から自分で配合して土をつくるのは初心者には難しいので、あらかじめ肥料などが混ざっているものをおすすめします」

ちなみに、初心者でも育てやすい野菜はどんなものが?

「プチトマト、ナス、キュウリなどがありますが、プチトマトがベストです。途中で肥料を補給し、ちゃんと育てればベランダでも200個ぐらい採れたりすることもあります」

200個とはなかなか! なお、肥料は有機肥料だと虫が寄って来るので、初心者には化成肥料がおすすめとのこと。

【画像2】家庭菜園初心者には、化成肥料がおすすめ(画像提供:アイリスオーヤマ)

土の選び方のほかに、気を付けるべきことは?

「重要なのが水やりです。水が少ないと汚れが根を窒息させますので、土の表面が乾いたら、鉢の底から流れ出るぐらい水をあげてください」

目安としてはベジタブルプランターの場合、1回10リットルぐらい(少なくとも5〜6リットル)は水をあげないと、雑菌が流れ出ず根が酸素を補給できなくなってしまうとのことだ。

この春、ベランダでも出来る家庭菜園を始めてみたい方は、上記を参考にチャレンジしてみてはいかが?

●取材協力
アイリス家庭菜園ドットコム
HP:https://www.iris-saien.com