フル出場の本田は得点に絡めず…ミランが2試合連続引き分け

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 セリエA第9節が29日に行われ、カリアリと日本代表FW本田圭佑が所属するミランが対戦した。

 ここまで2勝2分け4敗で暫定13位のカリアリは、ホームで今シーズン初の連勝を狙う。対するミランは、前線に左からステファン・エル・シャーラウィ、フェルナンド・トーレス、本田を配置。直近5試合は負けなしだが、2勝3分けと引き分けの多いミランが、2試合ぶりの勝利を目指す。

 試合は4分、縦パスに抜け出したダニーロ・アヴェラールがペナルティエリア内でクリスティアン・アッビアーティを引きつけたところで、ゴール正面フリーのビクトル・イバルボにラストパス。無人のゴールに向かいシュートを放ったが、アディル・ラミが滑り込み、間一髪で防ぐ。直後、ミランはゴール左の位置でFKを獲得する。本田がゴール正面に上げたクロスに、ナイジェル・デ・ヨングがヘディングで合わせにいくも、枠を捉えることはできない。

 カリアリがやや優位に展開する中、20分にはサイドチェンジを繰り返しながらゴール前に迫ると、ダニエレ・コンティがぶれ球のミドルシュートを放つ。これは相手GK正面に飛ぶ。すると24分、カウンターから左サイドをドリブルで持ち上がったマルコ・サウが、ゴール正面にクロスを上げる。ディフェンスラインの裏に抜け出したイバルボがヘディングで合わせ、カリアリが先制する。

4試合ぶりに先制を許したミランは34分、右サイドのスローインをジャコモ・ボナヴェントゥーラが受けると、直接ゴールを狙う。鮮やかな弧を描いたミドルシュートはゴールに吸い込まれ、同点に追いつく。1−1で前半を折り返す。

 50分、右サイドのイニャツィオ・アバーテからのクロスを、ゴール正面の本田が合わせにいくもミートせず。直後、本田からのラストパスをペナルティエリア内左で受けたエル・シャーラウィが切り返してシュートを放ったが、枠を外れる。カリアリは57分、ペナルティエリア手前やや左のいい位置でFKを獲得。アンドレア・コッスが軽く右に流し、コンティが放った力強いシュートはバーを直撃する。

 追加点が欲しいミランは、エル・シャーラウィに代えてジェレミー・メネズ、サリー・ムンタリに代えてアンドレア・ポーリを投入する。対するカリアリも、コンティをゴットフレッド・ドンサーに代える。

 しかし終盤は互いに足が止まり、フィニッシュまで持ち込むことができない。アディショナルタイムにデ・ヨングが渾身のミドルシュートを放ったが、ゴール左に逸れる。両チームともに勝ち越し点を奪えず、1−1で試合は終了。本田は2試合連続でフル出場している。

 次節、カリアリはラツィオと、ミランはパレルモと対戦する。

【スコア】
カリアリ 1−1 ミラン

【得点者】
1−0 24分 ビクトル・イバルボ(カリアリ)
1−1 34分 ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(ミラン)