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残念でした!

スターバックスは、プリペイドカードでコーヒーが買えるという革新的なアプリのおかげで、今や「モバイル決済」の代名詞となりつつある。

そのため、10月16日に行われたアップルの新製品発表会でCEOのティム・クックがApple Payの説明をしながらスターバックスのロゴをちらりと見せた時、その場にいた誰もが興奮を抑えきれなかったはずだ。

実際アップルは、今年の9月にApple Payを発表した際、パートナー企業のひとつとしてスターバックスを挙げていたのである。しかし、詳細が明らかになった今、その内容は人々を多かれ少なかれ落胆させる結果となっている。

まず、iPhone 6でカフェラテを購入することはできない。なぜならスターバックスは、Apple Payのアプリ内バージョンのみに対応しているからだ。その理由をスターバックス広報担当者のマギー・ジャンセンは、スターバックスカードの「主にチャージ機能のため」であると言う。現在スターバックスの店舗では、Appleの「Tap-to-Pay」機能(店の端末にデバイスをタッチして支払う)を使用するために必要なNFC技術を持ち合わせていないのである。

実のところ、スターバックスはApple Payの初期パートナー企業ではないのだ。Apple Payは、10月20日の月曜日にサービス開始となっている。しかし、ジャンセンは、チャージ機能は「今後数か月のうちに」使用可能とするとしている。

そんな方法でApple Payを使用するには、ちょっと馬鹿げていないだろうか。ちょっと以下に挙げる2つの点を比較していただきたい:

  • まず、スターバックスのアプリを起動する。そしてアカウント設定に移動。次にカードチャージをタップし、支払オプションとしてApple Payを選択。指紋認証されてから、支払い処理を確認。そしてやっとレジにてスターバックスのアプリで支払いをする。
  • スターバックスカードのオートチャージを設定しておく。そしてレジにてスターバックスアプリで支払いをする。

1番目の方法を選ぶ人なんているのだろうか?

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要は、Apple Payを利用すれば、スターバックスカードをチャージする際に、クレジットカードやデビットカードの番号を入力する手間が省けるということである。しかし、スターバックスアプリを利用し、カードをオートチャージに設定しておくほうがよっぽど便利ではないか。まあどっちにせよカフェラテを飲みたければ、お金を支払わなければならないことに変わりはないのであるが。

トップ画像提供:Kayla Kandzorra

Owen Thomas
[原文]