わざわざiPad Mini 3を買う必要なし?
Touch IDに100ドルの価値があると思わない限り、そのようだ。
アップルの7.9インチタブレットiPad miniにおいて、指紋認証センサー「Touch ID」がたった100ドルの追加料金だけで使用可能になるなんて願ってもないことではないだろうか。
同社の新型iPad mini 3は、昨年の旧モデルと全く同じスペックにもかかわらず、Touch ID機能が追加されただけで、その価格はプラス100ドルとなっている。
- iPad mini 3: 16GB 399ドル、iPad mini 2: 16GB 299ドル
- iPad mini 3: 32GB 取扱いなし、iPad mini 2: 32GB 349ドル
- iPad mini 3: 64GB 499ドル、iPad mini 2: 取扱いなし
- iPad mini 3: 128GB 599ドル、 iPad mini 2: 取扱いなし
2012年に発売された初代iPad miniはさらに安く、現在249ドル以下(16GB)で販売されている。しかし、次世代iPadよりも処理能力が遅く、高解像度の「retina」ディスプレイが採用されていないことを考えると、妥当な価格と言えるだろう。
新iPad mini 3は、iPad mini 2同様のサイズと重量、A7プロセッサ、カメラ、画面サイズ、解像度であり、そのスペックは全く変わっていない。一方で、兄弟商品とも言える9.7インチタブレットiPad Air 2は、前作よりも厚さは1.4mm(0.05インチ)さらに重さは34g(0.07ポンド)も軽くて薄くなった。
また、発表会でフィル・シラーが夢中でしゃべりたてていた新型のA8Xプロセッサが採用されているのは、iPad Air 2のみである点も忘れてはならない。
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では、話をiPad miniに戻すとしよう。新型iPad mini 3とiPad mini 2との違いは、カラーバリエーションに新色のゴールドが追加された点と、上記のリストにもあるように容量ラインナップが変わった点が挙げられる。また、人気のあった32GBモデルが廃止になった背景には、消費者1人当たりの購入単価を上げたいとするアップルのねらいがあると思われる。
同社は、5.5インチ大型ディスプレイのiPhone 6の登場もあってか、iPad miniに対してあまり力を入れていないのかもしれない。それどころか、新型12.9インチiPad Airが企画中ということでむしろこちらのほうが注目を浴びているのだ。ちなみにこの大型iPad Airは、生産に遅れが出ているが、来年にも発売かと噂されている。
どちらにせよ、もしあなたが既にiPad mini 2を所有しており、アップグレードするべきか悩んでいるならば、こう自分に問いただしてみるといい。「お金をつぎこんでまで指紋認証センサーが必要だろうか?」と。
トップ画像提供:Kārlis Dambrāns
Adriana Lee
[原文]