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グーグルが発表していた、Backdrop機能が登場。

もしグーグルが最近Chromecastをほったらかしていると心配していたなら、気を揉む必要はない。テック界の巨人は35ドルのTVスティックを見放したわけではなかった。それどころか、6月にI/Oデベロッパー・カンファレンスで最初に約束した新しい機能、「Backdrop」を先月ついに追加したのだ。

Chromecastが備えるスクリーンセーバーとしての新用途、Backdropのコンセプトは至ってシンプルだ。デバイスがNetflixやPandoraなどのストリーミング・オプションを使用していないとき、写真やニュースの見出しなどを映しだすのだ。

Chromecastは以前から、スタンバイ・モードで写真を表示していたが、今回から自分のGoogle+のアルバムやGoogle Earthからの写真、天気予報、アート、The New York Times、The Guardian、あるいはSaveurなどのニュースも提供できるようになった。

もう一歩という部分が1つだけある。ユーザーがコントロールできるのがたった一つ、Google+の写真だけという事だ。その他は全て決められてしまっている。

このカスタマイズ性の欠如で、せっかくの好機を見逃したように見える。開発者なら恐らく、家の中で一番大きなスクリーンのスタンバイ・モードへのアクセスを持ちたかった事だろう。それにユーザーも自分のBackdropを、他のフィードやアートワークでもっとパーソナライズする事もできたはずだ。

現在、ArtKickや新たなオンライン・アートのDepictといった企業は、すでにテレビを写真やアートを表示させる額縁として機能させる方法を探っている。現在両社は、Chromecastに接続されたテレビへのキャスティングやメディアの送信をサポートしている。だがそれにはユーザーによる操作が必要だ。どちらもChromecastのスクリーンセーバー・モードにはアクセスできないからだ(将来的には可能になるかも知れない)。

おそらくグーグルも時が来ればアクセスを許可するのだろう。Chromecastの状況は過去二ヶ月間ほど静かに見えたかもしれないが、今でも人気のTVストリーミング・デバイスで、開発も進められているのだ。

分析会社App Annieによれば、Chromecastのアプリは「接続デバイス」カテゴリーで人気があり、アマゾンの電子機器ベストセラーリストの1位に返り咲いたという。35ドルという衝動買いできる値段によるところも大きい。有名テック企業のストリーミング・ガジェットとしては悪くない。これから良くなる製品だと分かっているから、なおさらお得に感じる。

グーグルのChromecast技術チームは、超音波ペアリングと、今のところYouTubeに限定されているTV キューの大幅な拡張が装備される事になるだろうと発表した。その間にも、アプリは続々と発表されている。最新のものには、WATCH Disney ChannelやTwitch、iHeart RadioやDramaFeverが含まれている。

Backdropに関しては、最近更新されたChromecastモバイルアプリのiPhone、iPad及びAndroid版を参照してもらいたい。

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トップ画像提供:Adriana Lee
その他画像提供:Google

Adriana Lee
[原文]