開発者はもっと大切にされるべきだ
したがって、常に譲歩しなければならない
ソフトウェアのおかげで世界が回っているなか、更に多くの、もっと多くの開発者たちが必要だ。
更に大事なことに、元Netflixのチーフであり、現Battery Ventures Technologyのフェローであるエイドリアン・コックロフトによれば、開発者が生産的であるためにはサポートが必要だという。多くの場合、これは彼ら開発者に対して大きく譲歩しなければならないという事を意味している。
ではどのようにして?
なぜ開発者が重要なのか
ソフトウェアが互いを出し抜こうとするペースは上がってきており、そのソフトウェアを書くのは開発者だ。コックロフトがMonktoberfest 2014で語ったところでは、企業は開発者たちが成功するために、DevOpsの原理と実践に基づいた組織の再構成が必要であるという。
結局の所、開発者たちは未来志向だ。多くの人が利益に着目する中、コックロフトはそうではなく開発者こそがマーケットの動向をもっともよく示唆するものであると主張する。
“Dollars of revenue is a backwards looking metric. Developer adoption is a forward looking metric.” @adrianco #monktoberfest
- Duane O’Brien (@DuaneOBrien) Oct 2, 2014
Duane O’Brien @DuaneOBrien:「収入は過去に基づく判断基準であり、開発者の採用は将来を見た判断基準だ」
10億ドル規模の収益を考えるとき、結局の所、我々はNoSQLコンテナのDockerや、Hadoopその他の幅広いテクノロジーの採用について見落としてしまいがちだ。これらのテクノロジーは、まだ過去のライセンスベースのソフトウェアモデルが生み出したような利益を生み出していない。オラクルの様な企業がこれらの技術の採用に乗り気でないのはこの為だ。
しかしながら間違えてはいけない。これらの技術はコンピューティングの未来であり、ITではなく開発者たちによって描かれるものだ。
黙ってコードを書け
コックロフトによると、「マーケットではスピードが全てだ」という。であるから、競争力を得たい企業は開発者の生産性を解き放つ方法を探さなければならない。Shadow ITと言われる分析から見て取れるように、多くの場合、これは単に開発者たちにやりたい方法で仕事をさせる事を意味する。ガートナーによれば、企業の38%ではサーバーに費用をかけるが、ソフトウェアなどについては、既にIT部署で管理されていないという。この数字は2017年までには50%に跳ね上がると見られている。
この注目すべき数字は、開発者と彼ら自身が何を取り扱うかによって成り立っている。
早く仕上げなければならないというニーズから、開発者たちはここ数年、官僚的なソフトウェアライセンスやハードウェアプロビジョニングといったものから、オープンソースやクラウドテクノロジーといったものに乗り換えている。ガートナーのアナリスト、リンダ・レオンが強調するように、政府のような動きの鈍い所ですら、この流れの中にいる。
コックロフトは、企業が効率よく競争力を得るには、このような開発プロセスを採用する必要があるという。
そして非効率性を徹底的に排除することだ。すなわち
・ハードウェアプロビジョニング(認証の取得とハードの購入)は余分な重労働なので、これをクラウドベースの”IaaS”と入れ替える
・ソフトウェアプロビジョニング(導入とテスト)も余分な重労働なので、これをクラウドベースの”PaaS”と入れ替える
・独自のビジネスアプリの開発(ソフトウェア開発)も余分な重労働なので、これをクラウドベースの”SaaS”と入れ替える
こうすることで、企業は俊敏かつ、ビジネスのニーズに応じてすぐにプロトタイピング・開発およびマイクロサービス(アプリケーションを含んだ疎結合なサービス)をクラウド上で展開し、顧客のフィードバックに応じてサービスの調整ができる再利用的なプロセスを持つことが出来る。こういった新しいプロセスとは以下のようなものだ。
この様なプロセスは恒久的なマイクロサービスの展開(企業がトラフィックのルートが変わり、新しいコードやサービスに取って代わられるまで、古いコードをサービスに活かしておく)の上に成り立つ。コックロフトによれば、このアプローチはスピードがあり、大規模かつ幅広いプラットフォームにおいてもスケールするという。
開発者にとってもこれは喜ばしいことだろう。あなたが雇っている開発者ももちろん含む話だ。コックロフトがユーモラスに指摘した事に、Foutune 100に名を連ねるあるCTOが彼に「Netflixはスーパースターの開発者を抱えているね」と言われた際、彼の返答は「そんなのいないよ」だったという。
開発者をハッピーに
この事はもちろん、開発者の生産性を上げるためのキーになることだ。確かにFacebookやGoogleその他が雇用者に提供した特典は素晴らしい。レオ・ポロヴェッツがAngelListでの分析で取り上げたように、飛び抜けた高給やその他の給付金がそれだ。
しかしそれらは開発者がもっとも欲しがるものではない。あるいは彼らは、あなたが彼等を雇い、そのエンジニアリングの才能を温存するに足る存在ではないかも知れない。
最も優れた開発者というものは、自身の生産性を表現できるような仕事を望む。開発者たちはクラウドが持つスピード・柔軟性そして利便性を望む。また彼らはソフトウェアライセンスに関わる話などの馬鹿げた話に煩わされることを望まない。オープンソースがブームになったのは(そして企業が更に多くのオープンソースソフトを書か無ければならない)これが理由だ。
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彼らはGoなどの様なモダンな言語を使いたがる(コックロフトによれば、彼が見た興味深いプロジェクトのうち、75%はGoで書かれているという)。また彼らはHadoopのようなモダンなデータインフラを使いたがる。
まとめると、彼らは譲歩して欲しいのだ。
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Matt Asay
[原文]