消毒、ばんそうこうはNG! ケガをした時の“正しい対処法”最新版

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子どものすり傷、切り傷、やけどの手当て、皆さんどうしていますか? 今は「消毒をしない、乾かさない、ガーゼをあてない」治療が、ヒフに優しく、痛くなく、痕を残さないと注目されています。

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ケガややけどをすると傷口がジクジクしますが、これは、体液が傷を治そうとしている証。そこを乾燥させてしまうと、自然治癒力を低下させることになります。

いっぽう、消毒液は雑菌を消毒すると同時に、じつはヒフにも大きなダメージを与えていたのです。では、早速「傷ややけど」の正しい対処法について見ていきましょう。

■傷には「ばんそうこう」ではなく「創傷被覆材」を

まず、流水で土や砂を水道水で洗い流してください。消毒よりも十分に汚れを洗い流すことのほうが大切です。じゅうぶんに洗浄すれば、消毒は必要ありません。

おそらく出血しているでしょうから清潔な布で圧迫して止血してください。15分も圧迫すれば大抵の出血は止血できます。それでも血が止まらない場合は病院へ行きましょう。

止血ができたら薬局やドラッグストアーで「創傷被覆材(そうしょうひふくざい)」を購入し、傷口を覆ってください。救急ばんそうこうと似ていますが傷口の環境を適度な湿度に保ち、早くきれいに直す作用があります。少し値段は高いですが、その価値はあります。

■やけどには「ラップ」!?

まずは、流水で5分以上じゅうぶんに冷やします。氷はしもやけになってしまうためよくありません。

もし、衣類の上から熱湯がかかったようなときは、服の上から水をかけて、できるだけ早く冷やしてください。決して、先に衣服を脱いではいけません。衣服とともにヒフがはがれる可能性があるからです。

やけどをした箇所には、ステロイド入りの軟膏を薄く塗りラップを張り付けておけばよいでしょう。痛みがあればその上から濡れたタオルなどで冷やせば徐々に楽になります。

水ぶくれができていたら、しばらくはそのままようすを見てください。そしてもし、水ぶくれが破けてしまったら、乾燥しないよう被覆保護剤で覆います。ただし、広範囲にわたるやけどの場合は、すぐに病院を受診しましょう。

■まとめ

このような正しい対処法を意外と知らない、という人は多いと思います。コレを機に正確な知識を身につけて、イザというときに備えておきましょう。