フェイスブック広告がどこまでもユーザーを追いかけてくるようになる?
非フェイスブックのアプリからも可能になりそうだ。
フェイスブック広告がどこまでもユーザーを追いかけてくるようになりそうだ。火曜日、フェイスブックは4月にF8で発表した「Audience Network」が世界的に利用になると発表した。
この新しい広告ネットワークによってフェイスブックは、フェイスブックデータにおける特定の興味の対象や人口統計学的な属性をターゲットとして、モバイルユーザーがどこにいても彼らにターゲティングされた広告を供給することができる。またこれによって広告主は、自社のフェイスブック広告キャンペーンを他のアプリケーションへと拡張することが可能となる。これはグーグルの広告ネットワーク「AdMob」と競争することになるが、フェイスブックはグーグルよりもよりパーソナルなユーザー情報を持っているため、理論上より精度の高いターゲットオプションを広告主に与えることができるだろう。
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フェイスブックが既に自社のAtlas広告プラットフォーム経由で他のウェブサイト上での広告表示を始めていることを考えると、我々はさらに高度にターゲティングされたフェースブック広告をあちこちで見ることになりそうだ。ユーザーの個人情報に基づく広告が表示されるというのは、ユーザーへのアピールという意味では有用だろう。例えば私の場合、よくファッション会社の広告をフェイスブックで見かけるが、これはスポーツジムの会員勧誘よりも私にとっては効果的だ。
開発者もユーザーに「ネイティブ(自然な)広告」を提供するために、この広告ネットワークを使うことができる。これはあたかもそれがそのアプリの情報の一部であるかのように見せる広告手法だ。
「我々は、ネイティブ広告という商品に非常に自信をもっています」とAudience Networkのプロダクトマネージャー、スリラム・クリシュナンはインタビューで語っている。「例えば、フェイスブックの自分のニュースフィードで広告を表示すると、それはフェイスブック上の他のオーガニックな(普通の)コンテンツのように見えます。我々はネイティブ広告のこのアイデアを、Audience Networkによって全ての開発者に広範囲に提供することができるのです」
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しかし現在は普通のウェブにおいても、広告主は広告配信のためにユーザーのデータを使用することができる。それは単にフェイスブックがサポートするネイティブ広告だけでなく、アプリの下に表示されるバナーでも、全画面で表示されるフルスクリーン広告でも同じだ。パーソナライズされてはいるが、どれもうるさいことに変わりはない。
Audience Networkへの参加方法
広告主にとってAudience Networkへの参加は簡単だ。フェイスブック上で広告キャンペーンを構築し、次に「パートナー・ネットワークで利用可能にする」をチェックするだけだ。これでその広告はフェイスブックと、サードパーティー・アプリ上で表示されるようになる。
開発者の場合、フェイスブックにサインアップするとAudience Network上での広告配信のためのソフトウェア開発キット(SDK)をダウンロードすることができる。後は数行のプログラムを記述してこのSDKを統合すれば、フェイスブック広告アプリの実行を開始することが可能だ。
トップ画像提供:Selena Larson
Selena Larson
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