マンチェスター・ユナイテッド不振の元凶としてファンから非難され、先月11日に自身のツイッターが炎上して閉鎖に追い込まれたMFトム・クレバリー。今度は、追い打ちをかけるようにイングランド代表ファンから「W杯ブラジル大会でのクレバリー欠場を要請する署名運動」を開始されてしまった。

 ブラックプール出身のイングランド代表サポーター、グレン・マッコーネル氏は先月27日、世界に4500万人の利用者を持つ米大手署名運動サイト「Change.org」に、「宛先:FA(イングランドサッカー協会)――ワールドカップのイングランド代表チームからトム・クレバリーを追放せよ」という内容の署名運動を開始し、今月3日までに1万人以上の署名が集まった。

 内容は次のように書かれている。

「これまで代表で13試合に出場したトム・クレバリーは、ロス・バークリー(エバートン)、アダム・ララーナ(サウサンプトン)、レオン・オスマン(エバートン)の出場数合計よりも6試合多く出場した。だが、彼は本物の質を持たずしてロイ・ホジソン監督の代表チームに定期的に招集されている。

 我々は誇り高きサッカー大国としての名声にかけて、彼が今夏のW杯へ出場することは、差し止められるべきだと信じている。イングランドは主要大会において残念な結果を残す国とみなされているが、クレバリーの技量に欠けるプレーでほかの選手の努力を無駄にすることがなくなれば、イングランドがこれ以上恥をかくことを避けられる」

 W杯の最終メンバー提出期限は6月2日。それまでに20万人の署名が集まると予想されている。過去、イングランド代表は主要大会後に敗退の戦犯としてデビッド・ベッカムやウェイン・ルーニーに非難が集中したことがあるが、大会前に特定の選手に対してこうした動きが出るのは極めて異例といえる。

藤井重隆●文 text by Fujii Shigetaka