「芥川賞&直木賞フェスティバル」(公式サイトより転載)
主催:(株)文藝春秋 協賛:公益財団法人日本文学振興会
協力:日本近代文学館 三菱地所(株) 凸版印刷(株)
http://hon.bunshun.jp/sp/akutagawa-naoki150

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すごい!
史上最大の文学フェスティバルが開催されるぞ。

最大に盛り上がる文学の祭りといえば、芥川賞、直木賞の受賞発表だ。
新聞やテレビが大々的に報じる唯一の国内の文学イベントだろう。
その「芥川賞&直木賞」150回目を記念して、「芥川賞&直木賞フェスティバル」が開催される。
これが、また豪華だ。
トークイベントのゲストを紹介しよう。

3月1日(土)
11 時〜12 時 綿矢りさ×道尾秀介「小説家は幸福な職業か?」
17歳、最年少で文藝賞を受賞しデビュー、さらに「蹴りたい背中」(Kindle)で芥川賞を最年少で受賞した綿矢りさと、2004年『背の眼』(Kindle)で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞でデビューし、5回連続で直木賞候補(戦後最多記録!)&『月と蟹』(Kindle)で第144回直木賞受賞の道尾秀介のトークイベント!

13 時〜14 時 桜木紫乃×島田雅彦 「小説の中の男と女」
『ホテルローヤル』第149回直木賞受賞式にはタミヤロゴ入りTシャツで現れた桜木紫乃と、芥川賞最多落選記録(『島田雅彦芥川賞落選作全集』って作品集もあるぐらいだ)をもつが今や芥川賞選考員の島田雅彦のトークイベント!

15 時〜16 時 ビブリオバトル 直木賞受賞作 私のこの「一冊」
宮部みゆき「昭和の犬」(姫野カオルコ)×北村薫「鶴八鶴次郎」(川口松太郎)×桜庭一樹「赤目四十八瀧心中未遂」(車谷長吉)
ビブリオバトルというのは、制限時間内に本を紹介し合い戦う「知的書評合戦」。ぐはー、なんだこの豪華なビブリオバトルは!

17 時〜18 時 川上弘美×北方謙三 「作家として書き続けること」
「蛇を踏む」で芥川賞受賞、芥川賞、谷崎潤一郎賞、三島由紀夫賞の選考委員をつとめる川上弘美と、『渇きの街』『水滸伝』などの代表作で知られ、「角川小説賞、吉川英治文学賞、司馬遼太郎賞、日本ミステリー文学大賞、紫綬褒章ほか書ききれぬほどの受賞歴がある(だが直木賞は受賞していない)北方謙三のトークイベント!

なんて豪華なんだ!と驚くのはまだはやい。
このトークイベント1日では終わらない。
翌日3月2日(日)もあるのだ。

3月2日(日)
11 時〜12 時 辻村深月×円城塔 「小説で“事件”を描くとは」
『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー、『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞受賞した辻村深月と、「道化師の蝶」で第146回芥川賞を受賞、『Self─Reference ENGINE』がフィリップ・K・ディック賞にノミネートされた円城塔のトークイベント!

13 時〜14 時 桐野夏生×川上未映子「現代という時代に小説を書くこと」
『柔らかな頬』で第121回直木賞を受賞した桐野夏生と、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞した川上未映子のトークイベント!

15 時〜16 時 座談会「芥川賞、この選評が面白い」
角田光代×奥泉光×鵜飼哲夫
『対岸の彼女』で第132回直木賞を受賞、『紙の月』がドラマ化されNHKで放映中の角田光代と、「石の来歴」で芥川賞受賞、『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』がテレビドラマ化された奥泉光、読売新聞文化部次長・鵜飼哲夫のトークイベント!

17 時〜18 時 林真理子×浅田次郎 「小説講座・人物造型の舞台裏」
「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞した林真理子と『鉄道員』で第117回直木賞を受賞した浅田次郎のトークイベント!

“第150回直木賞受賞者がご登場する時間も予定されております”ということなので、姫野カオルコ、朝井まかても登場するようだ。

また2月26日(水)から3月2日(日)までの5日間は、記念展示が開催される。
芥川賞&直木賞全受賞者と選考委員のポートレイト、大型ポスター「作家の素顔」の展示のほか、石原慎太郎「太陽の季節」、村上龍「限りなく透明に近いブルー」、司馬遼太郎「梟の城」、池波正太郎「錯乱」、五木寛之「蒼ざめた馬を見よ」、野坂昭如「火垂るの墓」など、作家の筆跡も生々しい受賞作の生原稿レプリカを展示。
また、過去の受賞記者会見など記念映像を随時放映。

すごいっしょ。
エキサイトレビューでもガンガンリポートしていく予定である、乞うご期待!
受賞作と、川口則弘『直木賞物語』『芥川賞物語』、大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!」シリーズを読んで、予習しとくよ。

展示およびトーク各イベントの会場「マルキューブ」はオープンスペースなので自由に観ることができるらしいが、ステージ前面の椅子席(約50席)は応募が必要。
応募は、特設サイト第150回記念「芥川賞&直木賞フェスティバル」から。
(米光一成)