8時間ダイエット/すばる舎

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「あれ、全然痩せない……」
昔は短期間でも炭水化物を抜けば、1〜2キロは痩せたのに、最近はそれを実行しても全く変化なし。お腹もぽっこり出ている始末。確かにイベント続きで飲み会が多かった。飲んで食べて、また飲んで……。体重が増えても、お腹が出ても、ちょっと頑張ればすぐに元通りになると余裕をかましていた私。しかし、年齢が上がるにつれ、体重は落ちにくくなるという話を聞いたことを思い出し「なるほど、このことか〜」と納得していたが、そんな場合じゃない。

今すぐダイエットしなきゃ!と慌てていた時にタイミングよく出会ったのが『8時間ダイエット』という本である。本書で紹介されているのは、1日の食事の時間を8時間に収めようというダイエット方法。8時間以内に食事を終えると、食べたものをエネルギーに換える力が飛躍的にアップするということが、数々の研究からわかったらしい。

パラパラとページをめくり、なんとなくシンプルなダイエット方法の印象をうけたが、本当に痩せるの?とつい疑ってしまった。

本書の担当編集者さんも、最初はそう思っていたようだ。

「アメリカで“8時間ダイエットが流行っている”というのを目にして、“8時間で痩せるの?アメリカらしいな。ははは”なんて笑っていたのですが、よくよく調べてみるとちゃんと科学的な根拠もあって“これならいけそう”と思いました」

そもそも、8時間ダイエットがなぜ効果的なのか。本書によると、体内の全ての細胞はミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官が集まってできており、代謝を司っている。そのため、ミトコンドリアは細胞のバッテリーと呼ばれており、8時間ダイエットはこのミトコンドリアの働きをパワーアップさせてくれるらしい。さらにカロリーを燃焼させるメカニズムをリセットして、脂肪をエネルギーの元として一日中燃やすように体が変化するとのこと。

そのほか、ダイエット効果の科学的根拠や、モデルプランやくじけそうな時のお助けプランも紹介されている。

ダイエットのハウツー本なのに、やけに分厚いな〜と本書を手に取った時思ったが、私のような三日坊主の読者のためのありがたいフォローががっつり入っているかららしい。

「8時間以内なら、好きなものを何でも食べてもいい。“嘘でしょ?”と思うかもしれませんが、科学的な実験・データを基に組み立てられたメソッドなので、ちゃんと成果が出ます。現に、編集部内でも5ヵ月で10キロ痩せた人も。厳しい制限がない分、長く続けられるというのも嬉しいポイントです。ぜひぜひ、試してみてください!」
担当編集者さんから心強いメッセージももらった。

記事を書いている現在の私は、この本書で教えてもらったことを実行している。今のところは無理なく続けられているので、結果が楽しみである。

「痩せたい! でもキツイダイエットは嫌だ……」という自分に甘い読者のみなさんも、ぜひお試しあれ。
(boox/茶谷)