中国大手検索サイト百度の掲示板に「なぜ国連は日中間の問題についての見解を示さないのか?」というスレッドが立てられた。スレ主の質問に対して、中国人ネットユーザーからさまざまな回答が寄せられた。

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 スレ主は、小国間の問題は国連が介入することで問題が解決するが、大国と小国の間の問題に介入すると小国がなくなり、大国同士の問題に介入すると国連そのものがなくなってしまうからだと主張している。

 スレ主の主張に対して「スレ主の言うとおりだ」という意見もあったが多くは反対意見だった。

・「オレはそうは思わない。米国はスゴイよ。国連は米国の領地内にあるんだから」・「国連は米国のものだろ。米国が言いださないことは国連も行動できない」・「国連は米国の一部門ですから」

 このように国連と米国はほとんど同じようなものだという意見が多く寄せられた。スレ主は国連本部が米国にあるに過ぎないと反論していたが、国連での米国の発言力が大きいことを指摘する意見も相次いだ。

 国連は実際には力不足であることを指摘するユーザーもおり、「国連が本当に有用ならば、リビアやシリアなどで戦争は起きなかったはず」というコメントがあった。また、「国連は問題に介入する必要がない。これは独裁国家と民主国家間の矛盾であり、国連は民主国家が作ったものだから何も言えないのだ」という意見もあった。(編集担当:畠山栄)