漫画家の松本零士氏がフランスの芸術文学勲章を授章

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『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの代表作で有名な漫画家の松本零士氏が、長年に渡り多数の人気漫画を創作してきたことが評価され、フランス文化省から芸術文学勲章のシュヴァリエを授与された。




1957年に始まった芸術文学勲章はフランスの文化省が運営するもので、シュヴァリエ(騎士)、オフィシエ(将校)、コマンドゥール(騎士団長)の3つの階級に分かれている。文化や芸術などに功績のあった30歳以上の人や団体などに与えられるのが通例で、オフィシエとコマンドゥールは、前の階級を授章してから5年以上過ぎて、新たな功績を重ねた場合に授与される。




日本人でも多数の授章者がおり、川端康成(作家)、岡本太郎(画家、芸術家)などが授章すると共に、勅使河原蒼風(蒼月流華道家元)、黒川紀章(建築家)、高田賢三(ファッションデザイナー)、三船敏郎(俳優)、北野武(映画監督)、山海塾(舞踏集団)など、幅広い対象が授章している。漫画家では『AKIRA』『童夢』の大友克洋、『ブランカ』『孤独のグルメ』の谷口ジローに続く授章となった。




松本氏は1954年、高校1年生の時に『蜜蜂の冒険』でデビュー。その後、『男おいどん』『銀河鉄道999』『新竹取物語 1000年女王』『戦場まんがシリーズ』などの作品で大人気となり、アニメ化や実写化も多数されている。また日本においても、2001年に紫綬褒章受章、2010年に旭日小綬章受章を授章している。