6:長友佑都○○○○    ○○○○駒野友一
7:    遠藤保仁    長谷部誠
8:     伊野波雅彦 吉田麻也
9:        川島永嗣

しかし、これでは意味が無くて、これが前半によくあった形ですが、全く相手の「4−2」は崩れていないし、パスを入れるところは岡崎と清武のサイドのところしかない。

0:        ○○○○
1:○○○○ ○○○○  ○○○○ ○○○○
2:清武弘嗣 前田遼一  本田圭佑 岡崎慎司
3:     ○○○○  ○○○○
4:○○○○            ○○○○
5:長友佑都○○○○    ○○○○駒野友一
6:    遠藤保仁    長谷部誠
7:     伊野波雅彦 吉田麻也
8:
9:        川島永嗣

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1:○○○○ ○○○○  ○○○○ ○○○○
2:清武弘嗣 前田遼一  本田圭佑 岡崎慎司
3:○○○○ ○○○○  ○○○○ ○○○○
4:長友佑都 ○○○○  ○○○○ 駒野友一
5:     遠藤保仁  長谷部誠
6:
7:     伊野波雅彦 吉田麻也
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9:        川島永嗣

また、これで日本の「4−2」が押し上げたとしても、ただ単に相手が「4−4−2」のまま下がるだけで、むしろ相手にリトリートさせてしまうだけになり、逆にもっと崩すのが難くなってしまう。

要するに、どちらにしても、本田は相手のマークを引き連れて下がったりサイドへ行かなければならず、最前線の中央で引き付けてても意味は無い、という事です。

従って、もし、「本田が最前線の中央に相手を引き付けていて、それが効果的だった」、という評価をしている人がいたならば、その人は残念ながら、きちんと試合を見る事ができていなかった、という事になると思います。もしくは、その人は、あまりサッカーというものが理解できていない、という事になると思います。

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1:○○○○ ○○○○  ○○○○ ○○○○
2:清武弘嗣            岡崎慎司
3:   本田圭佑 ○○○○ 前田遼一
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5:○○○○ ○○○○  ○○○○ ○○○○
6:長友佑都 遠藤保仁  長谷部誠 駒野友一
7:        ○○○○
8:     伊野波雅彦 吉田麻也
9:        川島永嗣

ちなみに、相手が「4−1−4−1」になった事で、こうやって本田と前田がフリーになれる事が多くなり、それで攻撃が良くなりました。それで、ここから本田がゴール前に入って行く事で、2つの大きなチャンスが生まれた訳ですね。

なんで後半は、本田がゴール前でフリーになっていたのか。それは、相手の中央のゴール前やバイタルエリアを守る選手が1枚減った、1ボランチになった事で、その選手は本田が下がったりサイドへ行ったりしても、それに付いて行く事はできなくなりますから、マークが外れた状態で本田がゴール前へ入れるようになった、という事ですね。