一戸建てを買う時に注意することは?
思い切って一戸建て住宅を購入してみたものの、間取りにあった敷地面積より狭かった、雨漏りがヒドイ、思ったよりも資産価値が低かった、などのさまざまな住宅トラブルの話をよく聞きます。
そういったトラブルを回避するためには、やはり購入時にいろいろなポイントをチェックしなければなりません。今回は、一戸建て住宅の購入で注意すべきポイントを不動産屋さんに聞いてみました。
――一戸建て住宅を購入する際に注意しなければならないポイントはありますか?
一戸建てに限らず、土地付きの物件を購入する際は、まずはその物件がどのくらい道に面しているか確認するのがいいですね。
――といいますと?
物件がどれだけ接道、道路に面しているかというのは、物件の価値を決めるのに非常に重要なんです。
――そうなんですね! 例えば、道路に出るのに細い私有道を通らないといけないくらい奥まっている物件だと評価は低くなる訳ですね?
そうですね。そういう物件はやはり評価は低くなります。なので、もしその物件を売る場合を考えるなら、できるだけ接道している一戸建て住宅を探す方がいいですね。
――でもそういう物件は、評価が高いだけに購入する時もそれなりのお値段になりますよね?
もちろんです。ただあくまで売却する際に売りづらくなる、というだけなので、資産価値を優先しない場合は奥まった物件でもいいと思いますよ。支払い能力との兼ね合いも必ずありますから。
――確かにそうですね。資産価値を優先してムリして高い物件を買っても、ローンが払えなくなったら意味ないですもんね。
そうですね。最近ではローンが支払えなくなる方が増えてきているので、支払いに関してもよくよく考えて購入していただきたいです。そこも注意するポイントといえますね。
――ほかに注意すべきポイントはありますか? 例えば水平器を置いて傾いていないか調べろ、みたいな。
いまの新築ですと、建築基準法が以前より厳しくなっているので、傾きなどの心配はいらないと思いますよ。中古の場合は必要になる可能性はあると思いますが。
――中古の場合ですと、特に気にしないといけない部分はありますか?
中古の物件の場合は、築年数の確認と壁や柱がちゃんとしているのか自分の目で確認することがやはり大事です。あとは基礎工事が『布基礎』か『ベタ基礎』かですね。
――布基礎、ベタ基礎というのはどういうものですか?
『布基礎』というのは昔の住宅の基礎工事に使われたもので、簡単に説明すると床下の地面が見えるタイプの基礎です。『ベタ基礎』というのは、床下の地面の部分までコンクリートで固めた基礎のことです。最近の物件はほとんどがこの『ベタ基礎』になっています。やはり『ベタ基礎』の方がしっかりしているので、こちらの方がいいと思います。
――なるほど。基礎の部分までどうなっているのか把握することが大事なんですね。
重要な買い物なので、当然色んな部分をチェックされると思いますのが、不動産にはすべての部分が完ぺきな物件はわずかですので、優先順位をしっかり考えて購入されるといいと思いますよ。
――いや、十分に参考になりました!私が家を買う際にはべた基礎なのかしっかりチェックしたいと思います!
という訳で一戸建てを購入する際は、
・資産価値を優先するなら接道面が広い物件がいい
・ムリのないローンで
・中古の場合は基礎部分がどうなっているのか把握
以上の点に気をつけろとのことでした。一戸建てを購入する場合は、ぜひこれらを参考にしてみてください。
(貫井康徳@dcp)