7日(土・現地時間)に行われるUFC148「Silva vs Sonnen II」に日本から福田力が出場する。2月のUFC JAPANでオクタゴン初勝利を挙げた福田の対戦相手は、豪腕コンスタチノス・フィリッポウだ。

UFC4戦3勝1敗のフィリッポウ、キプロス生まれのボクサーはセラ・ロンゴ・ファイトチームでトレーニングを積み、東のトップ人材育成大会ROCからUFCデビューを迎えた。そのマッチョボディから繰り出される左フック、右ストレート、そして右アッパーは破壊力抜群だ。

テイクダウンディフェンスにも長け、マット・セラ譲りのグラップリングの技術も持ち合わせている。それでいて、常に足を使い相手の正面に立たないように戦い、フェイントを交えながら一気に距離を詰めて豪腕を振るうスタイルは厄介なことこの上ない。

そんなフィリッポウに対して、福田の狙いはプレッシャーに負けず、パンチの間合いに入って打撃戦のなかからテイクダウンへ結びつけるというもの。この試合に向けて、サンノゼのAKAに渡りトレーニングを積んできた福田。そのAKAには、階級こそ違うが、決定して手足が長くなく、レスリングがベースでKOパンチを持つ格好のお手本=ケイン・ヴェラスケスが所属している。

ヴェラスケスにあって、福田にないものは上下を使い分ける足技だ。福田がヴェラスケスになり切る必要はないが、フィリッポウはオーソで右足を踏み出して戦うファイターだけに、ローでその前足を削ることができれば、パンチという武器を支える踏み込みを抑えることができる。もちろん、踏み込んでパンチを打ち込むファイターの常套手段として、前足を蹴らせておいてカウンターを打ち込むことをフィリッポウが狙わないわけがない。

ここで福田も見せる左ミドルとの兼ねあいで、フィリッポウの上体を反らせ、重心をあげることができれば、テイクダウンの可能性は高まる。この蹴り技の打ち分けは、例え話にすぎないが、福田がAKAで何を掴んできたのか、非常に興味深い一戦となる。
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