ユーロ2008、コンフェデレーションズカップ、W杯と毎シーズンのチームのハードなスケジュールに加えて代表Aマッチでもフル稼働だったチャビに限界が来てしまった。4年間連続してチームの核、そして代表の中心選手として戦って来たチャビだがついにアキレス腱に疲労が困憊し、リーガ対マジョルカ戦、そして代表招集も見送りとなった。

 チャビがいなくなった最初のゲームとなった対マジョルカ戦でバルサは前半こそスムーズなパス交換で相手を切り裂いたが、後半中盤のバランス、コントロールを失いマジョルカにカウンター攻撃を食らい続けてしまう。スペインのMundo Deportivo紙は、チャビがいない試合のデータを収集し、チャビがいない試合にバルサは敗戦が多くなることを指摘している。

 グアルディオラ監督がチームを率いてからチャビが居る試合での負け率は8試合に1回、しかし、チャビが居なくなると4試合に1回は負けているというデータが残っているそうだ。さらにチャビがいない試合では16試合で34ゴール。チャビが居た試合では104試合で262ゴールをマーク。まさに“チャビ頼り”と言うしかない結果だ。

 ビクトル・バルデス(106試合出場)の次に出場試合数が多いチャビ。グアルディオラ監督のサッカーには欠かせない存在となっている。バルサ本来のサッカーが戻るにはチャビの回復がポイントになりそうだ。

(スペイン通信)