かつてはフランス代表でプレー(13試合、1得点)したこともあるジェローム・ロテン(32)だが、所属するパリ・サンジェルマン(PSG)でコンブアレ監督の構想から外れ、“ファーム暮らし”を余儀なくされている。22日に放映されたフランス3局のドキュメンタリー番組で現在の苦しい胸中を明かした。

 ロテンは昨シーズンのオフに移籍を志願し、グラスゴー・レンジャーズにレンタルされたものの、前半戦でわずか8試合しか公式戦に出場できず、冬の移籍期間にトルコのアンカラギュチュへと同じく期限付き移籍。しかし目立った活躍ができないまま、今年のオフに契約をあと1年残すPSGへと舞い戻っていた。

 今季もこれまでPSGでは出番なし。クラブのBチームで若いアマチュア選手と練習をともにし、4部リーグの試合でプレーさせられている。それもわずか2試合に出場したのみだ。ロテンは「いまの状況は屈辱的。満足できない。12月(の移籍期間)までこのままではいられない。僕はプロだ。したがってプロのグループで練習をするのが正常なはずだ」と語り、プロ選手としての権利を行使する「何らかのアクション」を起こす考えを明らかにした。

 選手生命の危機を迎えているロテンだが、「いまのところキャリアにピリオドを打つことはまったく考えていない」とあくまで現役続行にこだわっている。