「特撮映像館」29回目は、対ゴジラ兵器として復活したメカゴジラの登場です!

キングギドラ、モスラと続いて本作ではメカゴジラ、さらにはラドン、ミニラ(ベビーゴジラ)までが登場する。
本作で主人公を演じるのは高島政宏。『VSビオランテ』には弟政伸が出演していたが、本作では父忠夫との共演シーンもある。

対ゴジラ兵器として、メカギドラを参考に開発されたのがメカゴジラという設定で、4人のパイロットによって操縦される。

また本作で「Gフォース」という国連所属の対ゴジラ組織が誕生する。

昭和ゴジラシリーズでは、ミニラはゴジラの直系の子供という設定だったが、本作では同種族(ゴジラサウルス)の子供となっている。

ベビーゴジラの卵が発見されたのと同じ場所で見つかった割れた卵からはプテラノドンが産まれたという設定で、核物質の影響で巨大化しラドンになったとしている。その地域が核廃棄物の墓場だとのセリフも出てくるが、そんな場所に普通のかっこうで踏み込んできて何の影響も受けない調査隊というのもちょっと疑問ではある。

本作での見どころは佐野量子の演技。ベビーゴジラに対する愛情が伝わってくるいい演技をしている。

原田大二郎演じるGフォースの隊長も悪くはないのだが、高島が配属されたシーンで経歴を読み上げながら「趣味プテラノドン?」と隊員としての資質とは全く関係のないところで怒りまくるのがなんとも違和感を感じる。この当時、まだオタクのような存在は差別的に見下されていたということだろうか。

メカゴジラに関しては、「昭和ゴジラシリーズ」のものより丸みを帯びたデザインになっていて、対ゴジラ兵器としての重量感はでている。が、単体で飛行するところはちょっと無理がある。観ていて「これは飛ばんだろう」と思ってしまった。

監督/大河原孝夫、特技監督/川北紘一
キャスト/高島政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎、川津祐介、中尾 彬、佐原健二、ほか。
1993年/日本/108分

■ライター紹介
【猫目ユウ】

ミニコミ誌「TOWER」に関わりながらライターデビュー。主にアダルト系雑誌を中心にコラムやレビューを執筆。「GON!」「シーメール白書」「レディースコミック 微熱」では連載コーナーも担当。著書に『ニューハーフという生き方』『AV女優の裏(共著)』など。

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